グランサム氏は今回のポッドキャストで、過去2回の大きなバブルで危険回避に役立った資産クラスを回顧している。
- 1972年ニフティフィフティ・バブル: ファンドの100%を小型株に投資。
当時まだそうした機関投資家向けファンドは存在せず、販売に苦労した。 - 2000年ITバブル: REITに大きなエクスポージャー。
「2000年に株式市場が天井を打ち、S&P 500の利回りが史上最低の1.5%となった時、とにかく安い不動産投資(REIT)の利回りが9.1%だった。
そこでREITに莫大なポジションを取ったが、それは下げ止まるまで下げ続けた。
(株式)市場が下落すると、REITは30%上昇した。」
いずれも適時・的確に危険を回避している。
しかし、その道は平坦ではなかった。
危険を回避しているファンドに投資家は関心を示さず、既存の投資家も逃げていく。
危険回避が正しかったことを証明できるのは、早くても数年経ってからのことだ。
読者の中に現在がバブルと信じ、それにしたがって行動する人がいるなら、しばらくは心休まらぬ時が続くのかもしれない。
グランサム氏は、まだ外国株に投資できるものがあると示唆する。
諸外国の株価は少し高い値が付き始めているが、通常の割高のレンジ内に収まっている。
一方、S&P 500は昨年来の23%上昇により、100年後に回顧されるような領域にまで達した。
株式市場の歴史の決定的瞬間として語られることになるだろう。
グランサム氏は、数年前まで一押しの一角だった日本株について「合理的で、かつ良いパフォーマンスを上げた」とコメントした。
予想どおりすでに大きく上昇したために、以前ほど前のめりに推奨するというスタンスでもなさそうだ。
グランサム氏は、人々が株高を喜びすぎていると話す。
1929年(狂騒の20年代の終わり)、72年(ニフティフィフティ・バブル)を念頭に、株高は近時の過去を外挿しているだけであり、将来を予見するものではないと主張した。
みんな株高が良い時代の到来を示していると考えている。
・・・経済における大惨事の時代はすべて巨大バブルの直後に起こっている。
