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バブルじゃないがバブルになりうる:ジェレミー・シーゲル
2024年2月25日

《永遠のブル》ジェレミー・シーゲル教授が強気予想を継続しつつ、本格的に弱気相場について議論している。


間違いなくこの会社(NVIDIA)は特別な会社であり、現在はAIの急増により半導体需要が特別の時期にある。
ニューヨークでの最大の議論は、現在がバブル収縮の初期なのかということだった。
それはわからない。
私は今がバブルだとは思わないし、NVIDIAが割高とも割安とも思わない。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、絶好調の業績にともない上昇を続けるNVIDIA株について語った。

シーゲル教授は最近2日間をニューヨークで過ごしたという。
ウォートン校で45年勤続し、この度引退するにあたって、祝賀会が開かれたのだ。
(これにともない、最近のメディア出演では「名誉教授」と呼ばれることが多くなっている。)

シーゲル教授はNVIDIA株がさらに上昇する可能性に言及する。

「もっと上がりうる。
今の約800ドルが1,000、1,500、2,000になる可能性ももちろんある。
もしもそうした価格で割高になるなら、私はそうなると思うが、それでも最終的に落ちるまで上がることはないということを意味しない。
大きな議論は、現状が1997-98年の半導体やインターネットと同様、上昇を続け、破裂しクラッシュするのかだ。
それはわからない。」

シーゲル教授はこの日、現在と1997-98年とを比べる議論を紹介している。
(これはFPが従来から喚起してきた時期だ。)
これまで2000年と比べることが多かったが、それはあまり意味がない。
2000年は利益も出していない企業にとんでもない株価がついていた。
PERはおろか、PSRさえ計算できない企業にお金が付いていた。
ただし、シーゲル教授は、今後それに似てくることを否定しない。

しかし、FOMOの傾向、NVIDIAや半導体に取り残される恐怖がさらにはるかに(市場を)押し上げ、明確にファンダメンタルズを超えるようになるかもしれない。

シーゲル教授は今回、インターネット・バブル前だけでなく、1980年代終わりの日本のバブル期とも比較している。
ついに日経平均が35年ぶりに史上最高値を更新した点を引いている。

「たくさんの人がこれを挙げて、『株式投資』(訳注:原題は「長期投資のための株式」)は元に戻すまで35年もかかったじゃないか、と言う。
これは長期投資にとって不利なことだ。
・・・もちろん、5、6、7倍も割高なら、バブル崩壊後に元に戻すまで時間がかかる。」

高いバリュエーション(PER 80-90倍)からの転落なら、回復に時間がかかるとの趣旨だ。
現在の米国株のバリュエーションはそれほど高くないから、仮に下落があっても比較的速やかに復帰すると言いたいのだ。
ちなみに、日本株はシーゲル教授のバリューのモデル・ポートフォリオでも多く組み込まれている。
日本株に元気が出てきたことを歓迎するとコメントしている。

「日本市場のPERは約15-16倍ととても合理的で、よい変化が起こっている。
円安が競争力を高めている。
高齢化社会であり、日本で可能なイノベーションの重しになっているようだが、間違いなく日本人は勤勉であり、この(市場の)熱意は歓迎だ。」

(次ページ: 強気相場はあと何年続く?)


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