アスワス・ダモダラン教授は、AIインフラの収益性について本質的な疑問を投げかけている。
SpaceXがAnthropicにデータセンターを貸し出したことの意味を語る。
「これは、目論見書で述べられている28兆ドルという巨大市場の話と深刻に相反している。…
巨大市場になると本当に確信しているなら、その市場の潜在的な競合企業に貸し出したりしないだろう。」
ダモダラン教授は、AIインフラの経済合理性に疑問を呈し、規模の経済も働かないと指摘した。
物理的インフラは、データセンター建設コストを1/10にできない限り、極めて高価だ。
これは、規模拡大が大きな助けになるような投資ではない。
先行者の不利益と、後発の利益を狙う企業・国
さらにダモダラン教授は、先行者の不利益についても語っている。
米国の列車に乗るたびに、あと100年ほど後の時代に建設されていたなら高速列車に乗れただろうと思うのだという。
(実際、米国の列車はとてものろい。)
「私が心配するのは、今AIアーキテクチャーを構築すれば、3年後にはハズレの商品・サービスのためのものになるかもしれない。
Appleに共感できるとすれば、Appleにはお金はあるが、この大騒ぎが終わりみんなが結末を知るまで数百億ドルを投じて参加するのを待っている点だろう。」
ダモダラン教授は、Appleだけでなく中国もまた《後発の利益》を得る機会を虎視眈々と見守っていると話した。
マグニフィセント7の本当の狙い?
これら懸念を抱いているのはダモダラン教授だけではあるまい。
それでもAI関連株は急落してもすぐ持ち直す。
教授は、乗り遅れたと感じる人が買いに入るためだという。
このモメンタム効果がAI関連株を支えているとしつつ、いつかは逆転するだろうと予想している。
そして、そうなることこそがマグニフィセント7の狙いではないかと話している。
意地悪な見方になるが、マグニフィセント7はAI分野の調整を望んでいるのではないか。
彼らも傷を負うが、他の競合は淘汰される。
忘れてはいけないのは、OpenAIもAnthropicも自ら生み出すキャッシュフローで生き残ることはできない。…
結末としてマグニフィセント7はAI分野での淘汰を望んでおり、そうなれば彼らが叩き売り価格で砕けた破片を拾い集める、ということになるのではないか。
