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ポール・チューダー・ジョーンズがウォーレン・バフェットになれなかったワケ

グローバル・マクロの大ベテラン、ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、トレーダーと投資の違いについて語っている。


私が学生に言ってきたのは、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットが長期トレンドを描くことで世界屈指の大富豪になったという点だ。

チューダー・ジョーンズ氏がInvest Like The Best(2月中旬収録)で、1982年以降バージニア大学で教えている内容を語った。
稼ぎたければ、ゲイツ氏やスティーブ・ジョブズのような起業家、あるいはバフェット氏のような質素倹約のバリュー投資家として成功することだという。

チューダー・ジョーンズ氏は自他ともに認めるトレーダーだ。
バフェット氏のような投資家ではない。
チューダー・ジョーンズ氏は、対極にいるバフェット氏を毎年毎年こき下ろし、かつ自分の腕を自画自賛していたのだという。

「バフェットがやったのは、正しいところに正しい時期にいて、強気相場に乗っかったことだ。
彼が日本にいたら、決して成功しなかった。
彼が1989年の日経平均への投資でスタートしていたら、決して成功しなかった。
全く違った物語になっていた。
彼は正しいところに正しい場所にいただけなんだ。
強気相場の天才だ。」

チューダー・ジョーンズ氏はかつて、バフェット氏を米市場の上昇に乗っかった運のよい投資家として見ていたようだ。
一方の自分はと言えば、運用するファンドのS&P 500に対する相関係数がマイナス0.12。
チューダー・ジョーンズ氏の投資リターンはベータによるものではなく、すべてアルファ(市場リスク調整後リターン)なのだ。
これは、米経済や米国株の成長に賭け長期投資し、ベータによる大きな恩恵を受けたバフェット氏とは大きく異なるアプローチだ。
長期にわたり市場に対して負の相関を持ちつつリターンを上げてきたチューダー・ジョーンズ氏のトラックレコードはまさに卓越している。
投資と対極にあるトレーディングでの成功である。
バフェット氏をこき下ろしたくなる気持ちもわからなくもない。

(次のページ: バフェット氏への尊敬、自身への後悔)

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