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ジェレミー・シーゲル:ローテーション継続なら株価指数は下がる

ジェレミー・シーゲル教授が市場ローテーションの継続を予想し、そうなれば株価指数の下落は避けられないと解説した。


「私は『ボラティリティ』という言葉を愛してきた。
これは『下落』の婉曲表現であり、長年この業界で愛用されてきた。
『ボラティリティ』の意味は上下(変動)だ。」

今週のウィズダムツリーでの冒頭は、業界のレトリックに対する皮肉で始まった。
ボラティリティは、上下いずれかを示すものではなく、変化率のばらつきを示す言葉だ。
ところが、「下落」を口にしたがらない業界人は、不都合な現実を表現するのにこの言葉を用いる。
下落の後に上昇が来るとの暗示をかけたいのだろうか。
今週の米市場は後半下げて終わっている。

私は今でも7月(FOMC)は変更なしになると予想しているが、9月頃にかけて仮に原油価格が上昇し続けガソリン価格が低下せず、マネーサプライが増加を続けるなら、ウォーシュFRB議長は難しい判断を迫られるだろう。
これら状況が和らぐなら、据え置きとなるだろう。

シーゲル教授は、今週発表されたCPI、PPIが低下傾向を示したことを喜びつつも、中東情勢の悪化による原油価格の動向については引き続き警戒を続けている。
教授は、インフレが十分に下がらない場合、市場はFF金利の織り込みを変更することになると述べた。
(ジェフリー・ガンドラック氏のごとく)米2年債利回りについて、債券市場が予想するFF金利の近似値とみなしている。

実効FF金利(青)と米2年債利回り(赤)
実効FF金利(青)と米2年債利回り(赤)

「FF金利と2年債利回りで回帰分析すれば、現時点で1-2回分利上げ回数が少なすぎることになる。」

CME Fedwatch Toolによれば、先物市場が織り込む年内の利上げ回数は(最頻値で)1回。
これに対し、2年金利とFF金利のスプレッドはおよそ50bp(2回分)だ。
仮に2年債の方が予見力が高い場合、市場は利上げ回数を過小に見積もっていることになる。

AIの将来について前向きな見方を続けてきたシーゲル教授だが、マネタイズの局面については疑問も呈している。

私は無料のChat GPTを使っているが、本当に素晴らしい。
無料版だ。
90-95%の人たちは無料版で十分だ。・・・
中国はオープンソース・モデルを進めており、AIにお金を払う人がどれだけいるかは疑問もある。

シーゲル教授は、米市場の注意点として、AI計算能力の競争、同じく中国との競争、インフレを挙げ、今後も市場のローテーションが続くと予想した。
株価指数におけるテック株の比重が大きいため、テックから他セクターへのローテーションでは指数の下落が避けられないとしつつ、テック以外のセクターが上昇し、AIの恩恵が顕在化を始めると期待を述べた。
教授は、こうしたローテーションが市場にとって健全なことだとし、過熱、投機、過大評価を避ける上でむしろ歓迎している。

また、SpaceX株価がIPO価格を下回ったことにも触れ、これがOpenAIやAnthropicなどIPO予備軍に及ぼす影響を解説した。

「私は今もこれら企業が上昇すると考えているが、間違いなくみんな慎重になっている。
私はこういう慎重さは良いことだと思っている。
市場の暴走のようなことは誰も望んでいない。」

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