ジェフリー・ガンドラック氏のOx Talksインタビュー後半。
同氏の率直な意見を紹介しよう。
(前編はコチラ)
「皮肉ったり、陰謀論をぶったりしたいなら、彼らは、インフレが2%に見えるようにするための新たなインフレ統計を探しているのかもしれない。」
ガンドラック氏がOx Talksで、ケビン・ウォーシュFRB議長が設置した委員会について懐疑的な見方を示した。
同氏によれば、当局によるこうしたやり方は過去から続いているという。
金融政策によって抑制できないインフレだからと言って、エネルギーや生鮮食品を除外してきた。
「今や、食品とエネルギーに加え、住居費を除くスーパーコアという指標が現れた。
これら3つで人々の予算の99%を占めるのにだ。」
物価指数からの品目の除外と言えば、1970年代のアーサー・バーンズ議長の下での金融政策が有名だ。
こうした欺瞞により、FRBは金融引き締めを怠りインフレ昂進を招いてしまった。
物価指標については品目除外以外にも注意すべき点がある。
「私は現実のインフレを測る第一歩として輸出入価格を見る。…
当局の裁量で決める様々な調整を受けていないからだ。…
片方は年11%上昇で、もう片方が9%上昇だ。
これは、インフレが調整前の指標で10%であることを意味している。」
1995年のボスキン委員会では、代替バイアス、新商品/品質バイアス、新販売チャネルの要因から、当時のCPIが大きく過大評価されていると結論した。
こうした調整や一部品目の除外には相応の合理性もあるが、一方で、調整方法の変更が往々にしてインフレ率を低くする方向である点にも注意が必要だ。
実際のところ、市民が実感するインフレ率は、年2-3%よりは年10%の方に近いように思われる。
ガンドラック氏は今後半年ほどはインフレ上昇を見込み、その後ベース効果により2.5%程度まで低下する可能性があると話す。
しかし、インフレについては引き続き警戒を解いていない。
「原油価格の問題は縮小するより拡大していると見ている。…
だから、インフレが1990年代の水準に戻るとは思わない。」
ガンドラック氏は、エネルギーとしての原油だけでなく、高級潤滑油や硫黄などの原材料としての影響を重く見ているようだ。
(次ページ: インデックス投資がババを引く)
