アリアンツ顧問モハメド・エラリアン氏が、FRBに加わる相対的な金融緩和バイアスについて指摘している。
このBroombergのチャートで示されているとおり、中東に端を発する物価ショックは、ほぼすべてのシステミックに重要な中央銀行について『高く長く』へと市場期待をシフトさせた。
(例外はまだ日銀で、独自のパラダイムを継続しているが、最近はそうでもなくなりつつある。)
エラリアン氏が27日ツイートした。
下のグラフ(スワップ金利に織り込まれた年内の利上げ/利下げ回数)を見る限り、年内に予想される政策金利変更回数はFRBが0回弱、中国人民銀、ECB、BOE、日銀が2回前後となっている。
FRBを除けば、高止まりが懸念されるインフレに対処するため利上げが予想されている。
As illustrated by this Bloomberg chart, the price shock emanating from the Middle East War has shifted market expectations toward a "higher-for-longer" rate environment across nearly all systemically important central banks. (The outlier remains the Bank of Japan, which continues… pic.twitter.com/rPsTXCZDWo
— Mohamed A. El-Erian (@elerianm) April 27, 2026
エラリアン氏は、イラン紛争の影響を単なる一過性の物価ショックとは考えていない。
「これは『第2ラウンド』の悪い需要ショックをも含んでいる。
それら短期的な経済への影響を超えて、金融不安定への波及リスクをもくすぶらせている。」
原油高が需要を低下させ、さらには金融市場での事故等まで起こりうると見ているのだ。
エラリアン氏は、見通しが不確実になっている中で各国中銀が決断を迫られることになるという。
不確実な状況での決断において重視されるであろう点を端的に予想する:
「『どの道を選べば、起こりうる回復不能な誤りを最小にできるだろうか?』
この質問への回答は、BOEやECBのように1つの使命を課された中央銀行にとっては、2つの使命を課されたFRBに比べて複雑ではない。」
もちろん各国の中銀が景気や雇用に配慮しなくてよいわけではない。
しかし、多くの中銀で一義的に求められている使命は物価の番人としての役割だ。
だから、インフレ高止まりが懸念されれば利上げに動くだろうし、市場もそう予想している。
一方、2つの使命(物価と雇用)を法律で規定されるFRBは少し事情が異なる。
ただでさえAIが雇用を奪うとの心配が高まる中、FRBには他の中銀と比べて強い金融緩和バイアスがかかっている。
これは、資産価格や為替にも影響してくるのだろう。
