ジェレミー・シーゲル教授が出先のロンドンで、現在の米物価連動債利回りを聞いて驚いた。
「10年もの物価連動債利回りが?
ううむ、それは視聴者には考えさせられる水準だ。」
シーゲル教授がウィズダムツリーのポッドキャストで、10年もの物価連動債利回りが2.68%まで上昇していると聞いて驚いた。
教授はロンドンへの渡航中で、リアルタイムの数字を見ていなかったようだ。
同利回りは11日頃から2.6%台を付けている。
シーゲル教授はドットコム・バブル期に10年物価連動債利回りが4%を超え、株価倍率がはるかに高かったと紹介し、現状は「ばかげた」水準ではないと述べた。
それでも、2.6%台となれば株式リスクプレミアムは縮小されている。
PER 20倍なら益回りは5.0%。
10年の実質利回り2.6%なら株式リスクプレミアムは2.4%まで縮小したことになる。
「少し圧縮されているが、ひどくはない。…
それでも以前は実質利回りがマイナスだったことを忘れてはいけない。
(株式と債券の間での)競争が始まるだろう。」
シーゲル教授は、イラン情勢や中間選挙など多くの要因があるとしつつも、具体的な数字を挙げて見通しを語っている。
現在の金利、上昇の見通しを考慮すると、私には株価上昇が大きく加速するとは考えにくい。…
(10年)債券の(名目)利回りが5%未満にとどまるなら、株式は上がりうる。
5%から上昇し始めるなら、株式は上がらないだろう。
米10年債利回りはこのところ5%近辺で上下している。
シーゲル教授は、株式の上値が重いことを認めつつも、従前どおり株式の保有を継続するよう説いている。
しかし、その口調・論調は強気というより消去法を暗示するものだった。
株式は試練に直面しており、債券はより大きな試練に直面している。
みんな現金、たくさんの現金を保有しているのだろう。
現金(訳注:短期債やMMF等)はインフレが3%台に対して利回りが4%未満と、すばらしいリターンではない。
PER 20倍の株式をHoldとしたい。
