ジェレミー・シーゲル教授が、5日発表の5月の米雇用統計についてコメントした。
5月の米雇用統計は
- 非農業部門就業者数前月比: +172千人(予想は+85千人)
- 失業率: 4.3%(前月と同じ)
と就業者数が市場予想を大きく上回った。
「雇用統計について言えるのは『ワオ!』だけだ。」
シーゲル教授がウィズダムツリーのポッドキャストで、雇用統計に対するある種の驚き、あるいは少々の戸惑いを隠さなかった。
米国債利回りが上昇した点を指摘し、6月のFOMCの利上げはなくなったとの見方を示した。
(もっとも、すでに以前から6月の利上げはないとの見方がコンセンサスになっていた。)
シーゲル教授は、イラン紛争が市場の中心的なテーマでなくなっていると指摘している。
かつては原油・株式に大きな影響を及ぼしていたが、今はほとんど影響を与えていないという。
強い雇用統計を受けて長期金利が再び4.5%を上回るなど、ドル金利が上昇したことで、NASDAQ指数は前日比-4.18%で引けたが、シーゲル教授は心配を見せない。
NASDAQは少し下落したが、これは放物線に近い動きをした時に起こるタイプの下落だ。
まだ強気が終わる気配はまったく見えない。
ポッドキャスト後半では、先週も言及した生産性上昇の話題について話している。
教授は生成AIの活用が生産性上昇をもたらすと確信しているが、それがまだ経済統計に表れていない点も認めている。
AIの果実を信じつつも、いくつか印象的な話に触れている。
「私のPhD論文の指導教官の1人ロバート・ソローが1987年に有名な言葉を述べた。
『コンピューターは至るところにあるが、生産性統計にだけは存在しない。』」
「S&P 500の価値の40%は、ほぼ無人で生み出されている。」
「おそらく、メインストリートとウォールストリートは過去のどの時代よりも断絶されている。」
米企業は利益率を拡大し、市場集中度を高めた。・・・
どんな企業も永遠ではない。
しかし、いつ独占が崩れるかは予見できない。
