ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏による9日付ウェブキャストから、金利・株式・政策・プライベートクレジットなどについての注目の発言を紹介。
経済が景気後退入りして、特にFRBが利下げするとしても、30年金利は大きく下げることはないだろう。
ガンドラック氏は9日のウェブキャストで、米国を含む各国国債の長期ゾーンへの弱気スタンスを継続した。
同氏は米30年債利回りが±2シグマのレンジを上抜けた点を指摘し、イールドカーブコントロール等の極端な政策が採られない限りは、レンジに回帰しないとの見通しを述べた。
ガンドラック氏は以前から2020年が米金利の底だったと話している。
今回のウェブキャストでも、金利が上昇局面に入ったことで、金利低下期における経済の関係式の多くが使えなくなると指摘している。
以下、注目発言:
(最近あまり言及がなかった、独自の米長期金利の予想モデルについて)
2つの経済指標を、あるべき米10年債利回りのスタートラインとすべきと考えている。
米名目GDP成長率の7年移動平均と独10年債利回りだ。
提示されたグラフでは、これら2指標の平均近くで米長期金利が上下している様子が示されていた。
(米貯蓄率が急落していることについて)
これが2005-06年の水準まで下げるなら、とても悪いニュースになるだろう。
貯蓄率がそこまで下がった時に何が起こったかを知っているからだ。
金融危機が起こった。
(貨幣増発について皮肉って)
貨幣増発について1つ喜んでいるのは、少なくとももう誰もMMT、インフレなしで貨幣増発が可能などと言わなくなったことだ。
そう言っていた人たちはみんな恥をかいて消えていった。
(米物価指数がすでに5年ほど2%上昇トレンドを上回り、トレンドに回帰するには長期にわたるディスインフレが必要になっている点について)
FRBが2%物価目標をやめるのではないかと睨んでいる。・・・
(2%は)オーストラリアから借りてきたものだ。・・・
3%インフレがよくないのは、20年もすると購買力を甚大に破壊してしまうためだ。・・・
でも、FRBが2%に言及しなくなっても驚かない。
FRBはインフレ目標を必要としないかもしれない。
(大型IPOについて)
巨大な未公開企業がIPOを決めたのは、売りの好機と見たためだろう。
だから、これら銘柄が安いとはまったく示唆されず、2000年と似たドーピングによる過剰な期待のサイクルが示唆されている。
(米国株の外国株に対する相対株価が3シグマを超えている点について)
最近は外国株がアウトパフォームしている。
今後数年継続するととても大きく賭けている。
(以前から問題視してきたプライベートクレジット市場での噂話)
OpenAIとAnthropicの2社は誰にも帳簿を開示していない。
うち1社は最近借入れの必要があり、プライベート市場でローンを受けようとした。
貸し手候補が『数字を見せて下さい』と言ったところ、会社が答えた。
『なら要らない。
誰にも数字は見せていない。』
