ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、長期サイクルの終期で典型的な、国内での出来事を紹介している。
不況になると人々は互いに諍いを始める。
政治に目を向けると、お金が足りなくなる。
政府のお金が足りなくなり、大きな財政赤字になる。
ダリオ氏がThe Diary Of A CEOで、長期サイクルの終期あるいはバブルの裏側で起こることを描写している。
近年同氏が手掛けてきた、世界の500年の歴史の研究に基づくパターン抽出だ。
「人々が要求を出し始めるが、財源がない。
お金持ちは、こんな重税の場所はいやだと言って、逃げ出す。
人々はかつてのようには妥協しなくなり、国内には政治問題が残されてしまう。」
今回のインタビュワーは英国人。
ダリオ氏の説明も英国・米国を意識したものになっているが、同氏の語るパターンは他国にも大いに参考になるものだ。
ダリオ氏は、混迷を続ける英国の行く末について、オブラートに包まず淡々と予想している。
この予想も、過去500年の歴史から類推したものだ。
英国は大きな再編、大掃除が必要になろう。
各国中銀が現在行っているのは、インフレを引き起こす貨幣増発と償還期限を変更する等の債務リストラの組み合わせだ。
サイクルのこの局面ではしばしば資本規制が実施される。
人々が国を離れてしまうと考え、彼らを引き留めたり、彼らのお金を取り上げたりするためだ。・・・
彼らがお金を持ち出せないよう資本規制をしき、出国税を課す。
こうしたことが、大きな混乱期まで起こる。
そして債務再編が行われる。
国内の対立が先鋭化すると、なすべきこと、特に痛みをともなう改革が行われない。
ダリオ氏は、事態を打開するには「強い中道」による「超党派」での対処が必要と話す。
(日本ではすっかり印象の悪い響きを持ってしまった「中道」という言葉だが、ここではそういう雑念を廃して読んでいただきたい。)
「もしも中間の道を見いだせれば、極端主義者のほとんどは、人々の協働を求める人たちより、もっと疎外されるようになるだろう。」
裏を返せば、政治の世界に極端主義者が増え、コンセンサスのない極論が選択されてしまっているとの思いがダリオ氏にはあるのだろう。
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