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米国債リストラに備える投資法:ジェフリー・ガンドラック

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、ベア派エコノミスト デービッド・ローゼンバーグ氏のインタビューを受けている。
5月23日のビデオの中から、陳腐化しない、とても尖った部分を紹介しよう。


1つ目は米財政の悪化だ。
ガンドラック氏はこれまでも、米連邦政府が財政再建に舵を切らないとそう遠くないうちに約束した債務・負担を果たせなくなると警告してきた。
債券投資家として、このリスクに対処する方法を述べている。

「これを予想しているわけではないが、少し始めて見たところだ。・・・
私のクレージーアイデアとは、クーポンが極めて小さい、可能ならゼロの米国債だけを買うというもの。
とてもクーポンの小さな米国債だけを保有すれば、債務リストラの心配がなくなる。」

なぜこれがリスク回避になるのか。
ガンドラック氏はテールリスクとして米国債のデフォルトを想定し、具体的にはクーポン部分の切り下げが行われると予想しているのだ。
例えば、1%を超えるクーポンは1%に引き下げられてしまうような可能性だ。

「6%の20年債を持っている場合、クーポンは1%に再設定される。・・・
予想はしないが、そうなるかもしれず、そうなれば少なくとも50%の価値を失う。」

最初からクーポンが小さな米国債を保有すれば、このリスクを回避できるというわけだ。

「まったくの大災害だが、他に選択肢がない場合は何でも起こるんだ。」

ガンドラック氏は、リーマン危機時のMBS、2020年のFRBによる社債買い入れ、現在進行中の学生ローン免除など、法や憲法に反するようなことも起こりうると嘆いている。

プライベート・クレジットという火種

「現時点でプライベート・クレジットがパブリック・クレジットよりよく見える要因はない。
よりリスクが高く、同じリターンが得られないから、間違いなく悪い。」

ガンドラック氏が私募のクレジット市場のリスクを指摘した。
同氏によれば、プライベート・クレジットが人気を博すのは、パブリック・クレジットが正当化できないほど割高になった場合だという。
直近では2021年の年末を挙げた。
パブリック・クレジットが下げてもプライベート・クレジットは下げ幅が小さいなどと語られることもあったが、単に適正な時価の洗い替えが行われていないだけだとガンドラック氏は言う。

「伝統的な債券やS&P 500に投資したくない時、投資家はこう言う:
『あなたのSPACや、ドローダウンを制限したプライベート・クレジット・ファンドに投資するよ。
何をやっているかは言わないでくれ。
それを知れば、怖くなってしまうから。』」

ガンドラック氏はプライベート・クレジットについて、もう1つの落とし穴を指摘する。
同商品を大量に保有するハーバード大学寄付基金で最近起こった出来事だ。

「この基金が税金も電灯のメンテ代も給料も払えなくなった。
流動性がなさすぎるためだ。
・・・継続のために市場から20億ドル調達しようとしたが(満額は)応じてもらえなかったんだ。」


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