ジェレミー・シーゲル教授が、長年主張してきた長期投資の重要さをブレることなく説いている。
今後10-20年の複利・実質の年利回りは配当+キャピタルゲインで5-6%と予想される。
シーゲル教授がマネックス証券のインタビューで、米国株市場の将来リターンについて予想を語った。
すでにPERが高水準にあるため、やや低めの実質リターンを予想しているという。
それでも米国債の実質リターンはせいぜい2%だろうとし、米国株なら倍以上のリターンが得られるとして株式を奨めている。
このインタビューで良かったのは、シーゲル教授が本来主張してきた長期投資の視点が多く語られていた点だ。
弱気相場への備えをどうすべきか尋ねられると、教授は最も理論的・本質的なアドバイスをしている。
弱気相場が来ることを受け入れ、弱気相場がいつ始まるか当てにいかないことだ。・・・
マーケット・タイミングは長期的に見てリターンを低下させる最悪の行動だ。
だから、いつかは弱気相場が来ることを受け入れ、弱気相場のニュースを見た時に現金を持っているなら、良い市場参入のチャンスと考えるべきだ。
もちろん明らかにバブルと判断できる状態になれば、スタンスも変わってくる。
シーゲル教授は、仮に大手テック株のPERが30倍半ばから40倍になれば危険が高まり、AI企業が80-100倍になれば大きくアンダーウェイトすべきと言うが、それはEPSが横這いで株価が数倍となるケースであり、現状とは程遠いという。
シーゲル教授は、現時点でテック株をオーバーウェイトもアンダーウェイトもすべきでないと説く。
過去の大暴落でも極端に危険な分野を避けて分散投資していれば数年後には株価が回復したと指摘。
つまり、教授が長年奨めてきたバイ&ホールドの長期投資を促しているのだ。
あまりにも多くの人が、下がるまで待とうと言って、一生買えなくなる。
今買うべきだ。・・・
安くはないが、割高ではない。
シーゲル教授は、為替の動向を心配して投資を躊躇う人に対し、そうした心配に対応した商品も多く出されていると話す。
同時に、教授が推奨してきた長期投資において為替変動は大きな問題ではないとも語っている。
「長期的には為替変動は金利差やインフレ差によって引き起こされるので、株式(リターン)では打ち消される。
長期投資家にとっては為替ヘッジはさほど重要ではない。」
シーゲル教授が言いたいのは、長期の外国投資で重要なのは為替ではないということ。
長期・理論的に言えば、為替の影響はそれにともなう利回りの差となって打ち消される。
長期投資の成功・失敗を決めるのは為替ではなく、投資先が指数なら経済成長、個別株なら企業の利益成長の優劣にあるということだろう。
