JPモルガン資産運用部門のデービッド・ケリー氏らが自社ビデオで、1929年の大暴落の前後に起こった出来事・人々の思いについて紹介している。
大暴落の前、いわゆる《狂騒の1920年代》は、米経済が大いに繁栄し大衆文化が花開いた時代と伝わっている。
自動車、映画、ラジオが急速に普及し、株式市場は上昇し、オープンエンド型投資信託が生まれた。
新たな技術が普及し、その1つが広い公衆に対する情報伝達手段だったのだ。
技術の普及が経済を後押しし、株式投資の裾野が広がった時代だった。
その時代の人々の様子について:
何年にもわたって市場が上がり続けた。
(株式に)慎重で、ある意味後ろ向きだった人たちは、市場が上昇を続ける中、仲間内で『賢くない人たち』と見られるようになった。
これは、自己実現的な予言のようなものだ。
まだ規制も少ない中で政治家たちは何を考えていたか:
ワシントンの政治家たちはもちろん、クーリッジ政権・フーバー政権下でこれを推進することを望んだ。
株式がすごければ、経済がすごく、みんな金持ちになり、友人も金持ちになり、彼らも金持ちになる。
パーティを終わらせる理由がない。…
ある段階では、彼らはそれが苦痛をともなう終わり方をすると理解していた。
なぜ投資家は突っ込んで行ってしまうのか:
悲観論は受けるが、楽観論は報われる。
(Pessimism sells but optimism pays.)
強気相場は長く続き、弱気相場は比較的短く終わる傾向がある。
だから、特に米国株市場では概して強気が報われる。
しかし、そうだとしても《山高ければ谷深し》となることもある。
1929年10月の大暴落後の株式相場について:
市場は安定を取り戻しては再び下落した。
8月に買った奴はバカだと思われたが、11月には相場が持ち直したので、バーゲンになっている株を拾ったところ、投げ売りになった。
それが何度も何度も繰り返し、1932年7月まで続いた。…
みんな押し目買いをしていたが、実はクラッシュを買うようなものだった。
市場が50%下がれば何かお買い得な銘柄があると考えたが、結局89%下落した。
何度も何度も大損し、とても悲劇的だった。
