モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は、水面下で進んできた米市場の調整はまだ終わっていないとし、終了を決定的にしうる3つの可能性を挙げている。
「…質の高いS&P 500指数でもまだ終わっていない課題がある。
それが表面化するまで、調整が終了したとは言えないだろう。」
ウィルソン氏が公式ポッドキャストで、米市場の調整が終わっていないと指摘した。
ウィルソン氏は、すでに6月から米市場の調整が実質的に始まっていたと考えている。
S&P 500こそ横ばいのように見えるが、米市場全体における上昇銘柄は限られ、大半の銘柄では調整または20%超の下落が発生していたためだ。
そのため、質の高い、いわゆるクォリティ株を推奨してきており、外国株よりS&P 500を選好していた。
先週には調整の終了が近いと予想していたが、まだ終わったわけではないようだ。
では、その調整の最終段階とはどのようなものになるのか。
「皮肉にも、最終段階は往々にして、強靭で質の高いS&P 500指数とその下に位置する弱い銘柄群の収斂となる。…
指数が下落するなら、S&P 500で7,100-7,200がこの調整における強いサポートとなるだろう。」
ウィルソン氏は、調整終了を決定的にしうる3つの可能性を挙げる。
- AI関連での供給問題の改善。「11月中旬にかけて、半導体指数はさらに10-15%下落すると予想している。」
- 中間選挙後のイラン情勢など。これは逆にチャンスにもなりうる。
- 流動性の引き締まりへの当局の対処。
ウィルソン氏は決して弱気スタンスに転じたわけではないが、調整の最終段階は「とても不快」なものになりうるとの見方だ。
「さらに一段の指数レベルの下落とボラティリティ急騰、あるいは投資家が『何かが壊れた』と結論づけるような何らかの瞬間が必要かもしれない。
それがまさしくFRBに政策転換、次の株式上昇の道を開くのかもしれない。」
つまり、資本市場で何らかの事故が起こり、再びFRBプットが発動される可能性まで排除していないのだ。
ウィルソン氏は、資本財など、すでに指数より大きく調整しているクォリティ株にとどまるよう推奨し、起こりうる下落を「待ちに待った買い場」と捉えるよう促している。
