ウィリアム・ダドリー 元ニューヨーク連銀総裁は、FRB利上げが今後しばらく続くと予想している。
ケビン・ウォーシュFRB議長は金融緩和を緩める、おそらく引き締め側に移す必要があると言った。
どれだけやればいいかは言わなかったが、金融市場の反応を見ると、まだ達成されていないことがわかる。
ダドリー氏がBloombergで、FRBの利上げは今後も続くと予想した。
同氏はFOMC前から、25bpの利上げでは足りないと主張していた。
ダドリー氏は、利上げ決定前後に市場が大きな反応を示さなかった点に注目する。
「株式市場も債券市場もFRBの引き締めを無視するなら、まだFRBにはやることがあるということだ。」
ダドリー氏は、15-16日のFOMCで提示された経済見通しを「完璧なディスインフレ」シナリオと呼び、実現可能性を疑っている。
「経済見通しを見ると、経済成長は鈍化せず、失業率は上がらず、それなのにインフレは魔法のように2%まで下がることになっている。
私は、状況はそれより少し困難なものになるだろうと思う。」
ダドリー氏は、原油高・燃料費高騰がコア・インフレに波及すると心配している。
少し前まで、中央銀行は供給サイド、コスト・プッシュのインフレに対しては対応しないとの教科書的な議論がまかり通っていた。
確かに、そうしたインフレ(ただし、通貨安によるものは除く)に対して中央銀行がやれることは少ない。
しかし、それでも5年以上継続するなら、その状況を前提として対応すべきとの意見も強くなってくる。
最近の各国での利上げの背景にはそうした考え方の変化があるのだろう。
ダドリー氏は、FRBがFF金利と中立金利の位置関係を明示しない点に疑問を呈している。
同氏は、今後しばらくAI関連需要が継続すると予想する。
AI投資の是非を決める主たる要因は投資のリターンにあり、利上げの影響をあまり受けないとの考えだ。
ダドリー氏は、AI関連需要がしばらく続き、結果として中立金利も高止まりすると予想。
中立金利が高止まりすれば、FF金利もその分高めに設定せざるをえないという。
ダドリー氏は、高インフレの期待が定着するのを避けるべきと主張する。
2%超のインフレを根付かせてはならない。…
みんなまだFRBがインフレを2%まで押し下げると信じているが、それは永遠には続かない。
特に、経済が良好で、労働市場のバランスが極めてよくとれており、リスクがインフレ側に寄っている時はそうだ。
