ジェレミー・シーゲル教授が今月15-16日のFOMCでの25bpの利上げを予想し、市場はすでに準備ができていると話した。
「来週はケビン・ウォーシュのFRB議長としての1年目で最も困難な週になるだろう。
利上げすれば…大統領が激怒する。…
大統領は利下げしろと脅したが、利上げとなればどうなることか。
でも、市場は明らかに利上げすべき時と言っている。」
シーゲル教授が15-16日のFOMCを展望した。
シーゲル教授はCPIや信用拡大の状況などを踏まえ、WTI原油価格が90ドル台半ば以下まで下落するようなことがない限り、来週のFOMCでの利上げ実施が予想されると話した。
市場はすでに利上げへの準備ができており、さらに利上げを望んでいるという。
「利上げしなければ4-5票の反対票が出る。
それは市場にとってもFRBの信認にとっても良くない。
FRBの信認は重要だ。
利上げすれば、FRBがインフレ急騰に本気で対処する姿勢を見せることになり、長期金利は下がるかもしれない。」
シーゲル教授は、ジェフリー・ガンドラック氏の発言(FF金利と2年債利回りの関係)も参照している。
2年債利回りなどは速いスピードでの利上げを織り込んでいる。
しかし、教授は、一部で語られている50bpの利上げの可能性は薄いと話した。
市場はすでに準備ができている、という話は、市場が速いスピードの利上げをすでに織り込んでいるという意味だろう。
織り込み済みであるため、シーゲル教授は、利上げが株価に大きくは影響しないと考えているようだ。
一方で、株価上昇のカタリストが次の業績開示シーズンまで予想されないとして、株式市場について今後3-4週間横這いを予想しているという。
教授は、今後も好決算が続くと予想する一方で、物価上昇の消費支出への悪影響・金利上昇による割引率上昇・燃料価格上昇のバリュー株への悪影響を心配している。
ベッセント財務長官の市場介入に落胆
スコット・ベッセント米財務長官が「今や私が胴元だ」と市場を牽制した点について、シーゲル教授は批判・落胆を隠さなかった。
「彼は政権内で物事の秩序を保つ合理主義者だった。
この件が深刻な問題だと過度に強調するつもりはないが、これは信認を低下させる。」
米財務省は8月の公表にしたがい最大60億ドルの米国債バイバック・オペを今月9日発表したが、10日の実際の買入れ額は51.9億ドルにとどまった。
これは、財務省の買入れ条件が厳しい、つまり金利抑制の目標が低くないのではないかとの観測を呼んだほか、長期債の流動性の低さへの懸念を生んだ。
原油価格の上昇もあり、長期金利はむしろ上昇し、心理的節目と言われる5.0%に肉薄している。
この結果を受けて、債券王ジェフリー・ガンドラック氏は
「みんな胴元に逆らって賭けている」
と市場の受け止めをツイートしている。
