ケン・フィッシャー氏は、失業率が遅行指標であり市場の先行きを予想する上でほとんど役に立たないと指摘している。
失業率は信頼性の高い指標ではないものの、典型的には上昇時どちらかと言えば、弱気と言うよりは強気のサインだ。
なぜか?
フィッシャー氏が自社ビデオで、失業率にかかわる誤った直感、先入観を解説した。
理由はタイムラグだ。
よく知られるとおり、株式市場は先行指標だが、雇用統計は遅行指標であるためという。
フィッシャー氏は典型的なサイクル終期以降の挙動を時系列で説明する。
- 株式市場が景気後退に先行して下落
- 景気後退が起こり「最終手段」としてコストのかかる大量解雇が起こる
- 失業率が急上昇する中、株式市場は景気回復に先行して上昇へ
雇用は遅行指標であるために、将来予想にあまり役立たない。
失業率が悪化する頃には、株式市場は先読みして上昇を始めることが多いのである。
さらにフィッシャー氏は、株式市場が上昇を始めても失業率はすぐには低下しないと話す。
企業が景気回復に自信を持てるようになるまで雇用を増やすのをためらうためだ。
そして、企業が採用を増やし始めると、労働市場に戻ろうとする求職者が増え、かえって失業率が上昇してしまう。
株式市場の上昇と高い失業率が共存することになる。
フィッシャー氏は、中間選挙の年である今、特に「誇大広告」に注意すべきと話した。
「失業率、失業と雇用の数字について多くの議論がなされようが、これは遅行指標であり、株式や債券がどうなるかについて多くを語ってはくれない。
したがって、ニュースでみんなが話したり、みなさんがよく聞くような形で有用な指標ではない。」
