アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、ハイパースケーラー投資にかかわる本当の落とし穴を指摘している。
AIの分野で淘汰が進むとすれば、注意すべきはマグニフィセント・セブンではなくより小さな企業だろう。
ダモダラン教授がCNBCで、AI産業の今後について語った。
Mag7はすでにキャッシュフローを生み出す力を有しており、仮に多少の逆風を受けても十分に耐えられる。
一方、まだ逆風に耐えるほど財務体力のない比較的小さなプレーヤーでは持ちこたえられないところも出て来るだろう。
教授は、最近のシチュエーショナル・アウェアネスの破綻を例に、AI分野で急速な「調整・整理」が続く可能性に言及した。
シチュエーショナル・アウェアネスは、元OpenAIのレオポルド・アッシェンブレンナー氏が2024年に設立したヘッジファンド。
AI関連銘柄をロングし、逆にディスラプションが予想される銘柄をショートし、4倍とも言われる高いレバレッジを掛けていた。
今年上半期だけで439%、設立以来6月までで1,000%超のリターンを上げていたとも報じられている。
しかし、7月からの市場のローテーションによりロング・ショート両面で逆風が吹き、マージンコールを受けることとなった。
ポジション解消を迫られているのが他ファンドに知られ、先回りをされたことで、いっそう損失が拡大したという。
結果、ケン・グリフィン氏率いるシタデルに保有上場株の大半を売却する形で収拾が図られることとなった。
市場価格に対して大きなディスカウントでの売却だったという。
(次ページ: AI銘柄回復の背景、ハイパースケーラーの変貌)
