ウィリアム・ダドリー 元ニューヨーク連銀総裁が、ケビン・ウォーシュFRB議長の金融政策への考え方について問題点を指摘している。
「3人が反対したにもかかわらずFOMCが政策据え置きを決めたのに、理由を説明しないのは奇妙だ。」
ダドリー氏がBloombergで、29日のケビン・ウォーシュFRB議長の記者会見を批判した。
同氏は、2年金利が低下し10年や30年の金利が上昇したことを紹介し、市場によるダメ出し、FRBの信認低下と解説した。
ダドリー氏は、ゴールドマン・サックスでチーフエコノミストを務めた後ニューヨーク連銀に入行。
ニューヨーク連銀総裁に就任し、FRB金融政策の実行部隊を指揮した。
経済も市場も知り尽くした人物と言えよう。
同氏は4月のG30の論文でフォワード・ガイダンスの廃止を提言している。
この点ではウォーシュ議長と考えが重なる部分があるようにも見える。
ダドリー氏は、フォワード・ガイダンスは緊急時の手法にとどめるべきとの考えだ。
「フォワード・ガイダンスが必要なのは、金利がゼロ金利制約に達し、さらなる金融刺激策を講じようとする場合に限られる。
それ以外の場合では、単にFRBの手を縛り、FRBの新たな情報への反応を少し遅延させてしまうだろう。
しかし、それはFRBの金融政策の反応関数がどうなっているかまで明らかにしないことを意味するわけではない。」
ゼロ金利に達するとそれ以上の利下げができなくなり、中央銀行は政策手段の1つを失うことになる。
それを補うためにフォワード・ガイダンスが用いられるべきとの考えだ。
政策金利が大きくプラス圏に浮上した今、もはやフォワード・ガイダンスは不必要ということになる。
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