バウポスト・グループのセス・クラーマン氏が、AIブームの中で実践しているターゲットの定め方を明かしている。
私たちは、AIと無関係な投資先に多くの時間を割いている。
他の人たちが関心を寄せず、価格が低い。
また、みんながAI敗者と思っているが、本当に敗者なのかわからない投資先も物色している。
クラーマン氏がiConnectionsで、AIに関わる投資機会について語った。
同氏は、AIの観点から対象分野を3つに分類している:
- AIでの勝者: みんなが注目
- AIでの敗者: みんな避ける
- AIに無関係: AIほど高リターンでないので、みんな避ける
クラーマン氏は1つ目を除いている、つまりは逆張りで対応しているのだ。
同氏は自身がテック投資家でないと自覚し、AIブームの初期の段階ですでに最先端を追いかけることをしなかった。
その一方で、情報は常にアップデートし、注目を続けると心に決めたという。
クラーマン氏はOpenAI、Anthropicには関心を持っていない。
これらAIモデル企業は莫大なキャッシュを費消しているが、競争に勝ち残る保証はないためだ。
一方で、AI敗者と思われている投資対象はすでに大きく売られて割安になっているものがあるとし、ソフトウェア企業のクレジットを例に挙げた。
クラーマン氏は、AIの効用について独自の見解を述べている。
「最も高度なAIの活用法とはコスト削減でなく、人類がやれないことをやること、X線写真をより正確に診ることだ。」
こうした観点からすれば、AIにまつわる、まだ人気化していない分野は多く存在するのだろう。
高名なバリュー投資家は現在最も関心ある分野として、近年困難な状況にあった商業用不動産をはじめとする不動産分野への関心を示した。
また、AIに関連する不動産分野として、将来データセンターとなりうる未開発の土地の取得を挙げている。
クラーマン氏はファンダメンタルズに基づくミクロ投資家であり、自ら「市場予想はしない」と明言する。
その一方で、景気/市場サイクルにかかわる直感についていくつか言及している。
同氏はバリュー投資家らしく、一部銘柄の高いバリュエーションに対して困惑を隠さない。
「ケースによってはPER 40倍、無限大の株価がついている。
(買うには)とても遠い将来について強い確信がなければならない。
どうやったらできるのか、私にはわからない。」
さらに市場全体についても過熱感を指摘している。
「市場のたくさんの不確実性を考えれば、不確実性を反映してむしろ倍率は低くなるはずと言うべきかもしれない。
でも、倍率は上昇を続けている。
市場にはバブルの要素が出てきているように思う。」
