ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏は、市場のバブル度が高まっていると指摘し、クラッシュやバブル崩壊のきっかけとなりうるイベントを例示している。
すべての偉大な技術の変化はバブルを生み出す。
ダリオ氏がBloombergで、偉大な技術革新はバブルをともなうと話した。
あまりにも偉大なイノベーションであるため、どれだけ突っ込めば勝てるか誰にも予想できず、やりすぎてしまうためだ。
確かに鉄道やインターネットの発達過程でもそのとおりの現象が見られてきた。
ダリオ氏は以前から米市場について独自のバブル度の指標を計測している。
2024年の段階ではバブル度52%と高くなかったが、今回はかなり高まったようだ。
現状は2000年(ドットコム・バブル)や1929年(狂騒の20年代)に「近づいている」という。
ダリオ氏は本インタビューで、クラッシュやバブル崩壊のきっかけとなりうるイベントについて例示している。
クラッシュについては台湾問題を挙げている。
中国政府がその権限において(台湾について)『封鎖しよう』または『チップ輸出を1週間停止しよう』と言ったとする。
そのシグナルは市場に伝わり、すべてのAI株、株式市場がクラッシュしかねない。
バブル崩壊については少し解説が要る。
ダリオ氏によれば、お金(今回のインタビューでは「所得」と言っている)と富の総量の間の乖離が大きくなった時にバブルが発生するという。
富とは例えばAI関連株だ。
かつて1株1ドルで発行された株が100ドルになれば、富は100倍に増えたことになる。
こうしてお金と富の総額に乖離が発生する。
お金の総量に対して富の総量が莫大になると脆弱になる。
富をお金に換えなければならなくなった時、バブルは弾ける。
株主にとって100ドルが意味を持つのは、その株を売って100ドルを受け取った時だ。
株主がこぞって換金しようとした時にバブルが弾けるのだという。
ダリオ氏は従前から、典型的なきっかけとしてレバレッジが高まった後のデレバレッジを挙げてきた。
例えば、金融緩和で市場のレバレッジが高まった後に、金融引き締め等でデレバレッジが進むようなケースだ。
デレバレッジのために投資家は保有資産の売却を迫られるためだ。
最近では、富裕税の導入が納税資金捻出のための資産売却を強いる結果、バブル崩壊のきっかけとなりうると述べていた。
