ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、米財政問題の深刻さを語り、歴史上採用されてきた政策手段を列挙している。
米国は引き返せないところまで来てしまった。
動脈にできたプラークのように、国債費が(その他)歳出をスクイーズアウト(圧迫)する。
ダリオ氏がBloombergで、米財政問題の深刻さを語った。
同氏はかなり前からこの問題を指摘し、ワシントンの政治家に働きかけ、そして落胆してきた。
ダリオ氏の解説では、政府債務の増加により、歳出から国債費を除いた一般歳出が窮屈になるとともに、国債の需給が悪化し金利上昇が起こるという。
同氏は、税に関連する政治的対立が高まりやすい時期、具体的には今年の中間選挙後から次の大統領選の間に特に脆弱になりうると予想している。
ダリオ氏は債券市場、ドル相場、金相場にそうした兆候が見られると指摘した。
「短期金利と比べて長期金利が上昇している。
言い換えると、短期金利を低く抑えようとして、長期金利が上昇してしまう。」
米財務省は近年、Tビルでの調達を増やしている。
これは政府利払い費の節約にはなるが、政府の資金繰りはせわしなくなる。
世界的に長期金利が上昇しているという背景もあるが、一時落ち着いていた米長期金利は再び4.5%前後に上昇している。
ダリオ氏は市場が米長期債に対しより高い実質リターンを要求するようになっていると解説した。
今回ダリオ氏は米国の話に集中しているが、状況や背景こそ違えど、似たような現象が日本でも見られている。
ダリオ氏は、世界の歴史上こうした現象が何度も繰り返されてきたと話す。
現時点ではまだ起こっていないと前置きした上で、状況が先鋭化する場合、より極端な政策が採られてきたという。
そこで上がったアイテムがなんとも恐ろしい:
- 量的緩和、金融抑圧
- 資金流出回避のための為替統制
- 課税強化
- 税収増を狙った高インフレ
- 金投資の禁止
政府はつぶせない。
結局苦しむのは国民の側なのだ。
