ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、今後の長期投資ではリターンより重要な要素が多くあると語った。
LSEの学生主催のコンファレンスにて《30年のホライズンでどのような投資を行えばよいか》と尋ねられ、ダリオ氏が答えた。
債務・内政・世界秩序・技術において80年に一度の変化を迎えつつあるとの認識を踏まえての質問だった。
(その大きなサイクルを)回顧し、すべてのリスクを考えると、何よりもまず問題は単にリターンではない。
過去数年ダリオ氏が繰り返し述べてきた問題意識は、どうやって投資リターンを高めるかといった話ではない。
80年に一度しか起こらないような非日常的なリスクへの問題意識なのだ。
同氏は自身が危惧するリスクをいくつか挙げている: 課税、資産没収、金融抑圧、・・・
ダリオ氏は、リスクの種類が国ごとに異なり、視野を世界に向けないといけないと説く。
その上で、過去のデータを元にシミュレーション・ゲームを行うことを奨めている。
1900年に1百万ドルを持っていたとして、どこに住まい、どこの何に投資すれば現在まで生き残れたかを試すゲームだ。
同氏は、自身によるシミュレーションの結果を明かしている。
(人口で見て)85%の国々は、逃避しなければいけない国々だった。
ダリオ氏が今後想定する環境は80年に一度の環境だ。
同氏はこれまでも、20世紀以降、多くの国で資産の実質の価値がほぼすべて失われた事例が多くあると指摘してきた。
