投資

戦争と混乱の中での投資:レイ・ダリオ

ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏は、ビッグ・サイクルが混乱期に向かう中での投資の考え方を提案している。


『狡兎三窟』
これは私が香港で学んだ故事で、どんな場所も危険になりえ、他の場所へ移る能力は計り知れない価値を持つという意味を表している。

ダリオ氏が自身のSNSで、投資の原則について日めくりカレンダーのようなポストを始めた。
同氏によれば、過去200年間、世界195か国のうち160-175か国で、多くの人が国を去らなければならない状況に陥ったという。
その理由は戦争、迫害、基金、国家破綻などさまざまだ。
同氏は最近のインタビューで、離れるべき場所として英米を含めるかのような発言もしていた。

ダリオ氏は、同氏が歴史から抽出した「ビッグ・サイクル」が「混乱期」に向かう可能性を指摘し、皆自らそれに備えるよう促している。
投資においては「得たお金の使い道」より先に「愛する人の安全をどう守るか」を考えるべきという。

現在の世界で戦火は収まるより広がる方向にあるようだ。
ダリオ氏は次のように提案している。

私の意見では、歴史が示す戦時下での最良の投資とは、物資が豊富な安全な代替地に移ることであり、最良の資産とはあなたの人的資本である。

ダリオ氏は翌日の記事で、人的資本こそ奪うことのできない最強の資本であり、職業・購買・選択肢を与えてくれるものだとして、「大いに妥協なく投資すべき」と書いている。

「歴史を通して、着の身着のままで国を離れざるを得なかった人たちを含め、すべてを失った人たちでも、すばらしい人的資本を持った人たちは繁栄を続けることができた。」

ダリオ氏は「最も貴重な人的資本」として素晴らしい能力・人間関係・名声を挙げている。

ま、若い人たちには素晴らしいアドバイスだろうが、年寄りには少々手遅れかもしれない。
とは言え、あきらめずに自らの人的資本を高めようとすることは、年齢に寄らず尊いことだろう。

(次ページ: ジェットコースター相場を乗り切るには)


 次のページ 

-投資
-

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。