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ドル円相場で面白い変化がありそう:ポール・チューダー・ジョーンズ

ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、いくつか資産クラスについてもコメントしている。


パンデミック脱出以降のインフレ・トレードについて

「当時すべての中でよかったのがビットコインだった。
ビットコインは間違いなく最良のインフレ・ヘッジだ。
ビットコインは有限で、金よりもよい。」

チューダー・ジョーンズ氏は2020年5月、ビットコインをポートフォリオに組み込む可能性を示し、暗号資産界隈を歓喜させた。
当時はまだ可能性に過ぎなかったが、翌年には金・ビットコイン・コモディティを各5%ずつポートフォリオに組み込むよう奨めることもあった。
同氏はインフレへの懸念を強める中で、インフレ・ヘッジを追い求めてきたようだ。
ただし、今回のインタビューでは、ビットコインの難点についても端的に触れている:

  • サイバー戦争により停止する可能性
  • 量子コンピューターが実現すればハックされうる

現在とITバブルとの類似点

2001-02年の弱気相場が莫大なIPOの結果だったという点で、現在と多くの共通点がある。
当時IPOでのロックアップが解除されると売りの連続が止まらなくなった。

チューダー・ジョーンズ氏は、大型IPO・自社株買い・AI投資が市場のキャッシュを吸収していくという。
これまでテック株は潤沢なキャッシュを生み出していたが、それが反転しつつあるとし、それこそがテック株の不振の一因だという。

バブルはレバレッジをともなうという経験則

今がバブルかどうかと言えば、私にはわからない。
ただ、米国株には大きなレバレッジがかかっている。

チューダー・ジョーンズ氏はソブリン債がバブル状態にあると明言するものの、米国株については疑問符を残している。
今回株式市場にかかっているレバレッジは借金によるものではないのだという。
同氏は、GDPに対する時価総額の比率(いわゆるバフェット指標)が高いことを心配している。
2000年には170%だったのが今は252%に達しているとし、仮に平均回帰が起これば逆資産効果が働き、財政と債券市場が危うくなる「負の自己強化的効果」に見舞われかねないと言う。

米国株市場の長期リターン

一貫して米経済と米国株に賭け続けるバフェット氏を称賛したチューダー・ジョーンズ氏だが、それでも単純に米国株市場に賭けることをためらっている。

現在のバリュエーションでS&P 500を買うことの問題とは、過去のデータによれば、S&P 500をPER 22倍で買うと、その後10年のリターン*がマイナスになるということ。
100年で見るのなら、確かにS&P 500は素晴らしい長期投資だが、それは100年の平均だからだ。・・・
バリュエーションは重要だ。
株式市場はとても高く、長期的に見てもここから儲けるのは本当に難しい。

(* おそらく実質ベースのリターンと思われる。)

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