海外経済

ケン・フィッシャー:景気後退の原因とトリガー
2026年10月11日

ケン・フィッシャー氏が、景気後退の原因とトリガーについて整理し、それらがすでに発生している、しつつある可能性が高いと心配している。


「米国は2009年以降現在まで17年間『形式上の景気サイクルによる』景気後退を経験していない。」

フィッシャー氏が自社ビデオで、長らく米経済において景気サイクルによって引き起こされた景気後退がなかった点を心配している。
広く認識されていない「原因」や「トリガー」がすでに広がっているのではないかとの心配だ。

フィッシャー氏によれば、景気後退のトリガーとは「人々・企業を拡張から収縮へ動かす、何らかの混乱」だという。
例えば、2007-09年の景気後退のトリガーは、国際会計基準に基づく時価会計導入だったと指摘した。
結果、銀行が住宅ローンの一部の減損を迫られ、貸出姿勢を消極化した。
当初は誰も気づいていなかったが、これが景気後退のトリガーとなったというのがフィッシャー氏の分析だ。

フィッシャー氏は、景気後退の原因とトリガーを分けて考える。
景気後退の原因は何らかの「過剰」であり、それを生み出すのは「過度な楽観、見落としの問題、官僚主義の悪化、過剰な見えない債務の増加、工場の生産能力の老朽化」などだとした。
同氏は、これら「過剰」もまた十分に認識されないまま、最終的な「トリガー」を待つという。
こうした「過剰」が大きいほど、その解消に苦労することになる。
2007-09年の景気後退について言えば、「過剰」は住宅バブル、「トリガー」は時価会計導入、「過剰」が大きかったゆえに解消に苦労したのだ。

フィッシャー氏は、景気後退とは「過剰」を大掃除し次の繁栄の基礎を築くことだと、前向きに捉えている。
ただし、このプロセスに大きな痛みがともなうのは言うまでもない。

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