ジェレミー・シーゲル教授が、FRB金融政策と関税に関わる米大統領のトンデモ・ツイートを批判した。
「トランプ大統領は今日のツイートで、FF金利据え置きどころか『利上げしなければすべての国々に対し全面的に関税を引き上げる』と言った。
ばかげている。
実現しないのを祈っている。」
シーゲル教授がCNBCで、理屈もモラルもない大統領のツイートを批判した。
ツイートの全文はコチラで読める。
4日の良好な雇用統計を受けて、大統領は次のように書いた。
「… 強い国とは低い金利を意味し、よいクレジットを意味する。…とても簡単だ!
『昔』のように米金利は世界一低くあるべきだ。
米国が諸外国に大きな貿易黒字を認めないならば、米国はそれをいつでも停止できるが、彼らは財務的エリートではいられなくなる!
利下げしろ。
さもなくば、米国が貿易赤字を抱える国々との貿易を停止する。
最高裁は関税についての愚かでとてもコストの大きな判決の中で、『大統領』がそれを行う絶対的権利を認めている。
関税よりはいいだろう! …」
まさに理論とファクトに基づく議論だ。
さすが世界最強の国の国家元首だ。
シーゲル教授は従前から、中間選挙前の利上げは政治的に難しいと予想してきた。
こうした理不尽な政治的圧力を察してのことだった。
一方で、イラン情勢が悪化するなどしてインフレの懸念が高まれば、FRBが利上げを余儀なくされる可能性にも言及した。
教授は、マネーサプライの伸びが依然として高めに推移している点もFRBの背中を押しうると話している。
「『FRBの信認が危うい。行動する』と言ってFRBが強い動きに出れば、長期金利は下がるかもしれない。…
私は、トランプがその理屈に賛同するとは思わないが。」
シーゲル教授は、仮に9月FOMCで利上げが行われた場合の市場の反応を尋ねられた。
市場は当初ネガティブに反応するだろうが、その後ポジティブに反応するだろう。
FRBが金利を制御しようと乗り出したことを好感するからだ。…
結局のところ、中央銀行のインフレ退治への信認の問題なんだ。
海を挟んで2つの政府が中央銀行に低い金利を要求しているようだ。
いずれの場合も、中央銀行の独立性が心配されており、それが長期金利上昇の一因ではないかと心配されている。
