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ジェレミー・シーゲル:中間選挙まで利上げは困難。米国株はやや弱含み

ジェレミー・シーゲル教授が、ジャクソンホールでのケビン・ウォーシュFRB議長の講演についてコメントし、中間選挙までの金融政策・米国株市場について予想した。


「歴代FRB議長の講演の中で最良の講演の1つだと思う。
ウォーシュは挽回した。
もちろん私が喜んだのは、彼が『マネーサプライを注視しなければいけない』と言った点だ。」

シーゲル教授がウィズダムツリーのポッドキャストで、28日ジャクソンホールでのウォーシュ議長の講演を絶賛した。
教授は先週まで、7月のFOMC後の議長の記者会見を酷評していたが、今回は評点「A」を付けた。
また、講演内容は教授が予想したよりタカ派的だったと話した。

シーゲル教授は元々は金融政策の専門家であり、シカゴ大学でミルトン・フリードマンの薫陶を受けた1人だ。
金融政策にとってマネーサプライ以外にも重要なデータがある点を認めつつ、金融政策がマネーの量を無視するのはばかげていると語った。
この教授の喜びようを見ても、FRBは今後、ケインジアン的なフレームワークからマネタリズムや新古典派のフレームワークへと重点を移していくのではないか。

シーゲル教授は、足下の雇用が強いこと、マネーサプライの伸びが鈍化していないことを挙げ、状況が変わらないなら25-50bpの利上げが予想されると話した。
ただし、Knowledge at Whartonでは、中間選挙前の利上げが政治的に困難と述べている。
イラン紛争が長期化し、原油価格が高止まりまたは上昇するなら、中間選挙後に利上げを開始するだろうという。

シーゲル教授は、ベッセント米財務長官によるバイバック・オペに批判的な立場だが、Knowledge at Whartonでその理由を語っている。

金利上昇の原因は、インフレが収まっておらず、財政上の要求がどんどん高まっているからだ。
財政赤字は米国にとって望ましくないように見え、米投資家・外国投資家がプレミアムを要求している。
私はこの30年、議会を財政赤字に対処させる唯一の方法は、長期金利が有害な水準まで上昇することだと言ってきた。

シーゲル教授は、金利(特に長期側)の決定は市場に委ねるべきとの考え。
金利が上昇すれば、それが財政政策を窮屈にし、議会が財政再建に取り組むとの考えだ。
教授によれば、背中を押す長期金利の水準は5%超、5.5%程度だという(28日は4.7%超)。
社会保障が立ち行かなくなる3-4年後を「自然の締め切り」と呼び、それ以前に議会は対処をしなければいけないと主張した。

「長期ゾーンの債券は、投資家が米財政の先行きに満足していないとする重要なシグナルだ。…
弾薬は本当の危機の時のために残しておくべきだ。
今回はいかなる意味でも本当の危機ではなかった。」

シーゲル教授は米国株市場がさらに上昇するために必要な材料についても話している。
もちろんホルムズ海峡開放が最良であろうが、それには時間がかかるとの見方だ。

「率直に言って、中間選挙前に市場が史上最高値を更新する材料が見当たらない。
現時点で経済は依然とても強く、失業率は低く、株式に大きな脅威を与えるような特段の兆しはない。
でも、米市場、特にマグニフィセント7、テック株、NASDAQは史上最高値を付けた後、足踏みし、高値を更新できずにいる。
テクニカル分析の投資家なら、高値更新を見極めたいだろう。
それまでは、まだいくらか下落もありうるだろう。」

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