チャールズ・シュワブのリズ・アン・ソンダース氏は投資家に対し、投資分散を見直し長期的視点を持つよう促している。
時代が変わりつつある。
1990年代後半から2022年のインフレ急騰までの『大いなる安定期』は明らかに終わった。…
現在は、1960年代半ばから1990年代半ばまで、私たちが『気まぐれな時代』と呼んでいる時代と少し似ている。
ソンダース氏がBloombergで、投資環境の大きな転換を指摘した。
「大いなる安定期」はインフレが低位安定し、経済変動も限定的な時代だった。
この時代、債券と株式は負の相関にあったが、今では「気まぐれな時代」と似て正の相関が見受けられる。
「(『気まぐれな時代』)利回りは(実質)成長よりインフレによって動かされていた。
『大いなる安定期』利回りは成長により動かされていたため、利回りが上昇すれば株価が上昇した。
今は少し『気まぐれな時代』に回帰しつつある。」
現在や「気まぐれな時代」のようなインフレ期には、中央銀行の利上げや自律的な市場金利上昇が起こり、債券や株式の価格を押し下げる。
これが債券と株式の正相関を生み、伝統的な60:40ポートフォリオがうまく機能しなくなる。
米企業では企業利益の伸長が目覚ましい。
ソンダース氏は、現状の改善度合いについて、景気後退からの回復期を除けば突出しているとして、その持続性に疑問を呈している。
同氏は投資家に対し、短期でなく複数年の見通しを持つよう促す。
現状は「長期、規律があり、戦略的で、資産配分志向の投資家」の中にも投資のホライズンを短期化、つまりトレーディングに傾く人が増えているためだ。
ソンダース氏は、投資とギャンブルの境界があいまいになっていると嘆いている。
「現在は、長期のホライズンを再確認すべき環境にあり、そうすれば価格がファンダメンタルズと再び整合するだろう。
短期で起こっているのは、ナノ秒の寿命しかないナラティブの変化なのかもしれない。」
強気相場に変調が起こるなら、投資家は調整や弱気相場でのエントリーを考えるかもしれない。
そこで重要なのは待機資金であり、投資家の悩みはいくらぐらいどのような形で待機資金を持つかであろう。
この質問に対しソンダース氏は、その人の置かれた状況による、と具体的な回答を避けた。
その一方で、待機資金と市場全体の関係、つまり投資家が保有する「7兆ドル超のMMF」が市場をさらに上昇させるのか、についてヒントを出している。
「問題は、それが株式市場全体の10-12%であること。
2009年の底では、市場時価総額の60%を超えていた。…
火力の観点からは、現在はかなり低い。」
