ジム・チャノス氏が、因縁の相手 テスラの自動運転タクシー事業、半導体プロジェクトについてコメントしている。
テスラが第2四半期決算の電話会議で開示したロボタクシー事業の状況は衝撃的な告白だった。
過去1年で無監視ロボタクシーの走行距離が380千マイルに達したというもの。
これこそがこの2営業日の株価の大きな下げの原因だろう。
チャノス氏が25日ツイートした。
同氏は次のような目の子計算を披露している。
- 380千マイルは2州の6都市の数字なので、そのうちのオースティンでの数字を1か月100千マイルと仮定。
(380千マイル÷(6都市×12か月)=5.2千マイル なので、そこそこ保守的な仮定?) - オースティンの人口は1百万人。
- 1マイルあたり売上を2ドルとすると、月・百万人当たりの売上は200千ドル。
年・百万人当たりの売上2.4百万ドル。 - 全米人口(342百万人)だと年840百万ドル(1,400億円弱)。
チャノス氏はこう結論する:
事実上テスラは、米国におけるロボタクシーの潜在市場規模(TAM)が現状小さいことを認めたことになる。
この状況は数年続くだろう。
チャノス氏は、テスラのFSD(完全自動運転システム)の年間経常収入(ARR)が20億ドルであると紹介し、FSDとロボタクシーのTAMが小さいと指摘した。
確かにテスラの4-6月期の売上高282億ドル、直近の時価総額1.2兆ドルと比べ、現状のこの数字は相当に小さい。
今後市場が成長するかもしれないが、少なくとも現状はけた違いに小さい。
チャノス氏は、この現状からテスラの事業戦略を深読みしている。
これこそマスクが今チップ製造(Terafab)に軸足を移そうとしている理由だろう。
Terafabとはテスラ、SpaceX、xAIの3社が進める半導体製造プロジェクト。
すでにxAIは今年2月にSpaceXに買収・統合されている。
市場ではテスラとSpaceXの合併も近いとの噂が高まっている。
SpaceXは先月12日にNASDAQ市場に上場した。
IPO価格は135ドル、初値150ドル、上場後高値225.64ドルだったが、先週24日時点では115.07ドルと低迷している。
同社は上場直後の先月22日に初の社債発行を行ったが、こちらも低迷している。
株式も社債も低迷し投資家には災難だが、少なくとも会社には莫大なキャッシュが積み上がっている。
