PIMCOのプラモール・ダワン氏は、新興国市場の債券への投資の魅力が高まっていると主張している。
AIやエネルギーのテーマにわたる頑強性を備えるポートフォリオを構築したいなら、新興国市場を組み込むより他はない。
ダワン氏が自社ポッドキャストで、新興国市場債券の魅力について語っている。
同氏は理由として投資時利回りの高さとサプライチェーン分断による機会の2点を挙げる。
利回りの高さ
ダワン氏は新興国市場と先進国市場の実質利回り差が過去最高に近い水準まで拡大していると図示している。
実質ベースだから、新興国市場が高インフレだから、というわけではない。
同氏は、この理由を金融政策の違いにあると説明する。
「新興国市場の中央銀行はとても素早く利上げし、とてもゆっくり利下げする。
先進国市場の中央銀行は正反対で、とても素早く利下げし、とてもゆっくり利上げする。」
少し前まではインフレと言えば新興国市場につきものの問題だった。
インフレで辛い思いをしてきたから、利上げに慣れている。
一方、先進国は相対的に成長低下やデフレを恐れ、利上げに慎重だ。
結果、特にインフレが懸念されるような局面で、新興国市場の実質金利の方が高まる要因になる。
ダワン氏は、この現象について「新興国市場の中央銀行が外国投資家に対しより多くの配当を支払っている」ようなものと話している。
サプライチェーン分断による機会
ダワン氏は、米国が世界の生産の25%しか占めていないのに、投資ポートフォリオの70-75%を占めているアンバランスを指摘する。
新興国市場は世界の生産の2/3を担っているが、投資配分は3-5%に過ぎないという。
資本市場はこの不均衡を是正するだろうとし(つまり、米国から新興国市場への資金シフト)、投資における最重要ポイントを指摘している。
「問題はいつ収束が起こるのか、何が収束のカタリストになるのかだ。
地政学的分断が拡大し銘柄固有のプレミアムの再考が迫られている今こそカタリストとなりうるイベントを迎えていると私たちは考えている。」
