ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、米国債投資での大けがを回避するために実践している手法を紹介している。
(米イールドカーブの)長期側が多くの注目を浴びているが、本当に重要なのはそこじゃない。
ガンドラック氏がBloombergで、米国債市場の見方について解説した。
この数年発行された米連邦債務の85%が短期で調達されていることを紹介し、長期側が「操作されているのかもしれない」とコメントした。
米政府が短期債で資金調達を行い、FRBは市場流動性の確保のために短期債を買い入れている。
かつては長期側で行われていた量的緩和が短期側に場所だけを移したような形になっている。
長期調達が減れば、潜在的には米政府の資金繰りがせわしなくなる可能性もある。
投資家の側にはどうしても長期債を保有したい需要もあるのだろうから、長期金利は実勢より低めになっている可能性もある。
戦中のFRB、異次元緩和での日銀が行ったイールドカーブ・コントロール(YCC)について、ガンドラック氏は今後FRBが採用する可能性を認めている。
ただし、戦後については注釈も付けている。
「YCCは1945-55年についてはうまく行かなかった。
それを止めた途端、ひどい弱気相場になり、米国債利回りは長期債で15%、Tビルで20%超まで上昇した。」
ガンドラック氏は、米政府債務問題への対処について、他にもいくつかの可能性を思考実験している。
1つはいわゆるマールアラーゴ合意構想で示された、外国人投資家を狙い撃ちにした長期化やクーポン引き下げだ。
同氏は、外国人が必ずしも米国債を直接保有しているわけではないとして、実効性を疑問視した。
ガンドラック氏は、投資家の国籍に関わらない一律の措置とする場合でも、既発行の国債の長期化は強い反発があるだろうという。
より可能性が高いのがクーポン引き下げだとして、同氏は各年限の米国債についてなるべくクーポンの小さいものにする(スワップする)ようにしていると話した。
結果、長期ゾーンの保有国債の平均クーポンは4.75%から1.50%まで下がっているという。
ガンドラック氏は米市場が割高と考えている。
ポートフォリオの20%を現金、20%をコモディティを含む実物資産に配分するよう奨めている。
