新興国市場投資の草分けマーク・モビアス氏が今も元気に世界を飛び回るのには、同氏の強い信念があった。
新興国市場と呼ばれる市場は数多くあり、とても多くのことが起こっている。・・・
今でもチャンスや変化は起こっており、信じられないほどのチャンスが見つかるものだ。
モビアス氏がLivewire Marketsのインタビューで、30年前と比べて新興国市場投資のチャンスが減ったかとの質問に答えた。
同氏は大きなチャンスの例として過去10年のアルゼンチンを挙げ、今後大きなチャンスとなりうる例として中国に言及した。
モビアス氏の目下の一推しは従前どおりインドだが、インドは誰もが知った投資機会になっている。
やはり大きなチャンスとなると、悪化したものが盛り返す過程にあると考えているようだ。
今もチャンスを求めて世界中を飛び回るモビアス氏だけに、旅にかかわる質問もいくつか尋ねられている。
ちなみにモビアス氏によれば、世界最高の航空会社はエミレーツ航空(ドバイ)、2番目がカタール航空(カタール)、米国ならデルタ航空だという。
逆に最悪なのはアメリカン航空だと笑いながら話している。
モビアス氏は、自身にとっての旅の重要性を語っている。
「たぶん、投資の方が旅の副産物なんだろう。
旅をすればたくさんのチャンスを目にし、投資したくなる。
もちろん、旅をする理由はチャンスを探すためだが、しばしば逆の展開になるんだ。
旅をしていると、チャンスと思われるものが見つかり、投資をし始める。」
他の多くの分野と同じく、投資の世界でもバーチャルやリモートでできることが格段に多くなっている。
それでもモビアス氏が旅をやめない理由がここにあるようだ。
必ずしも秩序だった市場でない新興国市場を相手にするには、心の持ちようが大切なのだろう。
これは継続的な学習プロセスなんだ。
いつも同僚に話すのは『生徒であれ。人生毎日毎時間学べ』ということ。
状況はどんどん変化しており、開かれた心を保ち、すべてわかっているなどと考えるな。
そうすれば、毎日何かを学ぶことができる。