モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、15-16日のFOMCの結果を前に、利上げを悲観すべきでないと話した。
「今年初め半導体ほかの循環株が享受したような上方修正をソフトウェア、金融サービス、保険、医療サービスが開示しつつある。
私には、これがサイクルの初期から中期へ移りつつある経済を証明しているように見える。」
ウィルソン氏が自社ポッドキャストで、従前からのサイクル論を繰り返している。
同氏は、典型的なサイクル中期における市場の挙動を解説する。
FRBが出遅れていると見る人もいるだろうが、債券市場はすでに数か月これを予想してきており、FRBに代わり実質的に金融引き締めを行ってきた。
株式市場はこの力学を十分に意識しており、だからこそ過去数か月バリュエーションは低下し、株価指数は停滞してきた。
これこそ典型的なサイクル中期の現象だ:
FRBがインフレ退治の使命に集中し始めるにつれ、強い利益成長がバリュエーションの低下で打ち消される。
ウィルソン氏は市場には2つの誤解があると指摘する。
- 今夏の半導体株下落の原因: 過度なレバレッジより、上方修正の広がりが限界に達したこと
- 最近の金利上昇の原因; 政府債務や財政赤字より、名目成長率の上昇
ウィルソン氏は「インフレでなく、デフレこそが株式にとっての真のクリプトナイト」だと話し、今日予想される「初回の利上げは『リスクオフ』を意味しない」と結論づけた。
利上げは通常サイクル中期に起こることであり、企業利益が強い限り悲観すべきでないというのだ。
ただ、市場は、利上げを打ち消すような、より質・持続性の高いキャッシュフローや利益成長を求めているという。
その一方でウィルソン氏は、本格的な強気相場再開の前に5-10%のドローダウンもありうるとして、理由を2点挙げている:
- 原油価格上昇が金利上昇・経済下押しに
- 中間選挙前の9-10月は弱い傾向
ウィルソン氏は、株価調整があっても過度に尻込みすることなく、ローテーションに注目するよう説いている。
「市場はサイクル中期に移行しつつあり、その時期には企業利益の持続性、フリーキャッシュフロー、操業効率、質が重要になる。…
市場の牽引役は質の高い、資産の少ない企業に移っている。
それに逆らうのでなく、受け入れろ。」
