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デービッド・アインホーンはリターンをどこから取るか
2024年1月31日

デービッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルが第4四半期の投資家向け書簡で、投資リターンの上げ方について自信を示している。


「グリーンライト・キャピタルのファンド(以下「パートナーシップ」)は2023年手数料・費用差引後で22.1%のリターンを上げた。
同時期のS&P 500のリターンは26.3%だった。
・・・
2023年はパートナーシップにとってとても良い年だった。」

これが書簡の書き出しだ。
手数料・費用差引後とは言え、S&P 500をアンダーパフォームしたのに「とても良い年だった」というのはどういうことか。
半ば言い訳、半ば正論の理由を読み解こう。

同ファンドの第3四半期は累計+27.7%だった。
つまり、第4四半期単独ではロスとなったわけだ。
書簡では、ショート銘柄が足を引っ張ったと明かしている。

「バブルのような状況がほとんどの投機的な株式に有利に働き、ショート銘柄のいくつかが放物線のようになった。
直接のカタリストは、景気後退を引き起こすことなくインフレが制御されたとする新たなコンセンサスのようだ。」

第4四半期の不振は、年末のFRBのハト派転換との主張だ。
FRBが利下げの可能性を視野に入れたことで金利は落ち着き、グロース株が息を吹き返した。
アインホーン氏はバリュー投資家と分類されることが多いが、その手筋はお買い得なバリュー株を買って割高株を売ることが多い。
割高株とはバリュエーションの高いグロース株が典型だ。
グロースが上げ足を速めれば、ロングするバリューの上げを打ち消してしまう。
第4四半期単独ではロングが+8.8%(手数料・費用差引後+7.1%)、ショートが-12.3%(同-11.1%)となり、全体で同-4.3%になったのだという。

(次ページ: アインホーンが胸を張る理由)


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