ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、今後もプライベート・クレジット市場で信用悪化が進むと予想している。
「過去12か月間のプライベート・クレジットのデフォルト率は6.3%とされている。…
しかし、実際にははるかに悪い。
この6.3%にはPIKが含まれておらず、多くのPIKが続いているからだ。」
ガンドラック氏が今月17日の投資家向けイベントで、プライベート・クレジット市場の実態を語った。
ダブルラインはプライベート・クレジットに対し否定的なスタンスをとり続けてきた。
公開市場のハイイールド債と比べ、概して質が劣ったためだ。
(劣ったがゆえに、広く質を試されることのないプライベート市場に向かったのだろう。)
ガンドラック氏は2023-24年頃から同市場の問題点を明言し、次の危機の火種になると警告してきた。
PIK(ペイ・イン・カインド)とは、現金での利払いにかえて金利を元加する金利返済方法。
ガンドラック氏は、こうした債権を「デフォルトに向かっている貸出」と呼ぶ。
しかし、統計上は正常債権と分類され、しかも一部の運用会社はPIKによりファンドの価値が増えたと評価替えしているのだという。
同氏は、PIKとは「会社が倒産の恐れを認め」ることであり、その債権の価値は「よくても60%」、それをマークアップするのは「犯罪的」と批判した。
「現在PIKになっているプライベート・クレジットは10%を超えており、急速に15%に近づいている。…
デフォルト率は7%に向かって上昇しており、短期金利上昇も向かい風だ。
今後1年でデフォルトはおそらく22.5%程度になるだろう。」
ガンドラック氏はPIKについて、クレジットカードの返済をクレジットカードで行うようなものと喩えた。
