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アスワス・ダモダラン アスワス・ダモダラン:今後数か月で利益成長の持続性が試されていく

アスワス・ダモダラン教授は、投資における「確実性」を次のように整理・説明した。


  • 「完全に確実」: 本当に無リスクな裁定取引など。この場合、小さな投資金額で最大限のレバレッジを掛けて集中投資できる。
  • 「完全に不確実」: 分散投資し、パッシブ投資も検討すべき。

ダモダラン教授は、個々の投資についてこれら両極端の間のどこかに位置付ける必要があるという。
自身について、「完全に確実」の側に75%近づいたことさえないと話した。
投資とは常に不確実なものであり、それを自覚することが「謙虚なマネー」の条件なのだろう。

ダモダラン教授は、価値と比べ全体として割高になっている分野として、AI分野を挙げた。
イノベーションの常として、こうした分野はモメンタムとムードによって(個別でなく全体として)過度に押し上げられる傾向があるという。
逆に、割安となっている分野として、AIブームの裏側、例えばソフトウェアなどの分野で過度な下落が起こっている可能性を指摘した。

ダモダラン教授は、数々のショックに見舞われながらも米企業が速やかに順応し利益を上げ続けていること、米市場が上昇を続けていることへの驚きを隠さない。
教授は、米市場の隠れたリスクがどちらに転ぶか、今後明らかになると予想している。

私が注目するのは、市場を支える継続的な利益成長が健全なペースであるだけでなく、今年の増益ペースが50年間見たことのないペースである点だ。
成長の一部はAI投資のかさ上げによる幻想かもしれない。
今後数か月でこの利益が持続可能なものか、マクロ経済の悪いニュースが出ても続くのか、明らかになっていくだろう。

最近のダモダラン教授は、AI分野の全体としての脆弱性への言及が多くなり、同時にパッシブ投資を事実上推奨する場面が増えている。
アクティブかパッシブかという議論の内容については従前から変わっていないものの、明らかにパッシブ推しが前に出てきている。
一方、市場が《山あり谷あり》であろうと、市場に留まるべきとの基本姿勢は変わっていない。
時期こそ予見できないが、市場の調整が不可避との思いを強めているのだろう。

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