ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、世界における米国・中国のパワーバランスについて語っている。
経済的には戦勝国も戦争のコストを支払うことになる。
大英帝国が債務を抱え、それによる帰結を迎えたのと同様だ。
ダリオ氏がBloombergで、戦争がもたらす世界の変化について解説した。
大きな戦争における真の勝利者は中立国だとの持論を繰り返している。
先の2つの世界大戦時に欧州ほどの関与がなかった米国が典型例だと説明した。
その米国が今や、自ら戦争を始め当事者となっている。
ダリオ氏は、世界の国々が注目していると指摘し、それら国々の本音を代弁した。
「『米国はこの戦争に勝つ力があるのか?』」
ダリオ氏は従前から、米国の勝利の定義をホルムズ海峡の制海権とイランの核開発根絶としている。
さらにアジア各国の思惑の変化を次のように語った。
「今や、戦争を戦う上で米国は頼りにできない、基地もなくなるだろう、と信じられている。」
ダリオ氏は、戦争から距離を置いている中国が漁夫の利を得ているという。
輸出が好調で、それにより莫大な金融資産を積み上げ、高度な技術でも追いつこうとしている。
相対的に力をつけている中で、各国との間で「朝貢」制度が出来上がりつつあるという。
「私は、中国が攻撃的な軍事大国になるとは思わない。
経済面で中国企業が世界で競争するようになり、それが加速するのだろう。
人民元の世界通貨としての利用が加速するのだろう。
すぐにドルに取って代わることはないが、どんどん取引に使われるようになろう。」
