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中国の刺激策が日本・インドに悪影響:モルガンスタンレー

モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、中国の刺激策が他の地域に及ぼす影響について解説している。


古い格言に、政策決定者がパニックし始めると市場はパニックをやめる、というのがある。
その点で、中国の株式とクレジットが先週の変化に対し極めて好意的に反応したのは完全に理に適っている。

ウィルソン氏がポッドキャストで、中国の大規模な金融・財政刺激策の効果を少々皮肉気味に紹介している。
同氏は、その波及効果を整理している。

  • 欧州: 上昇した。中国へのエクスポージャーが大。
  • 日本・インド: 下落した。過去数年、中国からの資金流出で最も恩恵を受けていた。この影響はしばらく続く。
  • 米国: 影響は生産財やコモディティ等に限られる。

ウィルソン氏によれば「金融環境は緩和を続けており、過去25年で最も経済刺激的水準にある」という、
FRBは50 bp利下げで債券市場に追いつき、8月の予想を超える財政赤字が足元の米経済を支え、各国中銀も利下げに動き、利上げ方向の日銀でさえ利上げに慎重になっていると語る。

ウィルソン氏は、今後の米データと市場の関係を予想する。

「現時点では予想より弱いデータは株式にとってマイナスと受け取られ、よいニュースはプラスと受け取られるだろう。
言い換えると、投資家は、悪いニュースに対してFRBより積極的に利下げすると期待してはいけない。」

米市場の上昇要因の1つとされてきたFRBプットをあてにしてはいけないということだ。
ウィルソン氏は今後の注目データを雇用と企業業績とし、注目セクターを紹介した。

大型のクォリティ・グロースが最もよくなるだろうと予想するが、中国の需要拡大の恩恵を受ける企業では循環的な強さを示すところもあるだろう。
その観点で循環的なアウトパフォームを最も期待できる分野は工業と素材セクターの一部だろう。

ウィルソン氏は先月のFOMC後、それまでアウトパフォームしていたディフェンシブ株を中立に格下げし、利益確定を推奨している。


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