PIMCOのマーク・サイドナー氏が5日、2026年の投資アイデアを公表している。
簡潔、かつ日本語でも公表されているので、一読するとよい。
投資家は、投資が集中している取引を追いかけたり、固定的な資産配分に頼ったりするのではなく、流動性、潜在リターン、分散のバランスを取りながら、新たな好機が浮上した時にそれを捉えられるだけの柔軟性を維持する戦略を検討する必要があります。
サイドナー氏が2006年の投資検討の要点を提案している。
マクロ環境を勘案し、より一層の選別とリスク管理が必要になるとのアドバイスだ。
もっとも、こうした慎重なスタンスは、リスク資産の強気相場が(多少の山谷こそあれ)長く続いた中で常に提案されてきたものでもある。
過去15年余り、結果論で見れば、選別もリスク管理もせずリスクテイクを続けた投資家がうまくいくといった状況が続いてきた。
その間、賢明な投資家は心配し、潜在的な市場の動揺への備えも怠らず、結果的にリターンを取り逃す面があった。
2026年はどうなるだろう。
サイドナー氏の主要資産クラスに対する見通しは極めて正統的に見える:
- 米国株: 高バリュエーションで持続性に疑問。ただしセクター/ファクター別ではバリュー株に追い風。
- 新興国市場株式: 金融緩和期待あり。テックが相対的に割安な韓国・台湾・中国にチャンス。
- 現金等価物: 利下げで利回り低下、再投資リスクあり。
- 米国債: 2-5年を選好。金利低下でキャピタルゲインがありうる。
- 外国債: 英・豪・ペルー・南アで魅力的な実質利回り。
- クレジット: 銘柄選別が必須。
- 金: 短期調整の可能性あるが今後1年で10%以上の上昇もありうる。
