投資

AIはチャンスでありバブルだ:ピーター・シフ

ユーロ・パシフィック・キャピタルのピーター・シフ氏が、米国の株式・債券に極めてネガティブな意見を述べている。


長い目で見れば、ファンダメンタルズが結局は市場を下げ戻すだろうから、準備が必要だ。
米経済はみんなが考えているより多くの問題を抱えている。
今は単に金融危機だけでなく米ドルと国債の危機への岐路にある。

シフ氏がThe Streetで、米ドルと米国債が危機に瀕していると主張した。

FPでシフ氏を取り上げるのは実に4年ぶりだ。
以前は頻繁に取り上げていたが、この数年はあえてやめていた。
理由は
 レトリックがきつすぎる
 主張に抑揚がない(定点観測する必要がない)
 (本人も認めるとおり)時間軸を予見できない
であった。
ただし、同氏の予想は少なくとも長期予想としてはまっとうなものだったし、特にパンデミック後には基本的に長年の予想が的中した。

そこで、久しぶりにシフ氏の推奨をアップデートしておこう。

避けるべき

  • 米国株: 極度に割高
  • 米国債・社債: 利回りがインフレやデフォルトのリスクから見て低すぎる
  • 暗号資産: すでに「壊れた」

推奨

  • 貴金属: 金・銀
  • 資源株: 鉱山・エネルギー。すでに上げたが、まだ上がる
  • コモディティ: 農産品
  • 新興国市場
  • 先進国株: 米国ほど割高でない

シフ氏は信念の人だから、主張・選好は数十年前から基本的に同じものとなっている。
同氏は長年の自分の予想が的中してきたと強調した上で、残された予想についても語っている。

唯一まだ起こっていないのは最終的な崩壊、最終的なクラッシュだ。
それは、今まで的中してきたすべての予想の結果である。
唯一残っているのがタイミング。
すべてのものがいつ内部爆発するかは、私にはわからない。

このインタビューの最後に、シフ氏は一問一答のQ&Aに応じている。
興味深いものを紹介しよう。

Q. 米国株はブルか、ベアか?

金との相対価格ではベア、ドル建てではブル。

Q. インフレはピークを打ったか、続くか?

継続し、上昇する。

Q. FRBは利上げか、利下げか?

利上げすべきだが、おそらく利下げを強いられる。

Q. 経済は力強いのか、それとも景気後退が後ずれしただけか?

景気後退、おそらく不況。

Q. 景気後退はいつか?

今年か2027年。

Q. 現物の金か、金鉱株か?

両方だが、金鉱株の方が安い。

Q. AIはチャンスか、バブルか?

両方。

Q. 不動産市場は高金利で下げるか、インフレで上昇し続けるか?

その両方だが・・・米不動産は避けている。

シフ氏の思い描く相場観がうかがわれるQ&Aだろう。

-投資
-, , , , , , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。