モルガン・スタンレーのアンドリュー・シーツ氏が、先週公開の映画『オデュッセイア』に引っかけて、過去の2つの時期から現在とこれからを占っている。
…今年の見通しの中で私たちは、1997-98年と2005-06年が現在の状況を考える上で最も役立つ先例であると主張した。
その考えは変わっていない。
それが示唆するのは、株式がクレジットをアウトパフォームする現サイクルがまだ続き、ボラティリティが好まれるということだ。
シーツ氏が自社ポッドキャストで、株式優位の状況がしばらく続くと予想した。
同氏が言及した2つの期間と現在では設備投資増加、M&A増加、マクロ経済指標、フラットなイールドカーブ、規制緩和などの点が類似しているという。
それぞれの期間が、現状の2つの側面と共通しているとも指摘している:
- 1990年代終わり: 新たな技術(インターネット)による変革
- 2000年代半ば: 格差と消費者のストレスが問題視されたが、新たな市場(新興国市場)の需要が急増
インターネットと新興国市場のところに置き換わるのはいずれもAIである。
もちろんこれらの直後には大きなバブル崩壊があった。
インターネット・バブルと米住宅バブルだ。
だから、シーツ氏の結論も両にらみになっている。
もしもこれら期間が道しるべになるなら、今サイクルはおそらくさらに続き、企業の積極性のためにクレジットより株式が好まれるだろう。
しかし、オデュッセウスの苦難から学ぶことがあるとすれば、その旅路には多くのサプライズが待っているだろうということだ。
トロイア戦争でアカイアを勝利に導いたオデュッセウスだったが、故郷への帰路は苦難を極めた。
それでも10年をかけて帰郷を果たしたオデュッセウスはまだいい方だった。
他の名だたる指揮官たちには悲惨な末路が待っていたのだ。
目下モルガン・スタンレーが強気スタンスを継続しているのは周知の事実。
シーツ氏は同社フィクストインカム(債券等)のリサーチ部門責任者だ。
フィクストインカム畑の人だからネガティブな面にもスポットライトを当てるのかもしれない。
このポッドキャストは強気と捉えるべきか、弱気と捉えるべきか。
仮にピークまで1年ないし3年と考えるなら、そろそろフィクストインカムの仕込み時と考えるべきなのかもしれない。
