ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏のMilken Institute主催コンファレンスでのプライベートクレジットについての発言が会社側から公表されている。
いわば敵地とも言える集まりで従前からの持論を述べる様は、まさに債券王の風格だ。
「今起こっているのは、パブリック市場でローンを借りれない人たちが高い金利を払ってプライベート市場でローンを借りているということだ。」
ガンドラック氏はプライベートクレジットについての様々な問題点、類似した先例を解説した後、問題の本質を突いた。
問題点については以前の数々の記事で紹介しているので、ここではガンドラック氏が言及した、より危うい業界の裏側についての発言を紹介しよう。
同氏は、サブプライム危機においてCDO(債務担保証券)で起こったのと似た構造が存在すると話した。
それは、そう大きくない格付会社により付与された投資適格格付だ。
分析を受けるのではなく、欲しい格付の価格リストを見せられるのだ。
もしも投資適格格付が欲しければこれだけ払ってください、と。
ガンドラック氏は、こうした格付がファンド販売時に不適切に使われたと話し、「システミックな問題だ」と批判している。
「金融錬金術を試みているんだ。
デフォルトする債券を返済可能な債権に変えようとしている。
シャドウ格付会社を使って、低格付債券をギリギリ投資適格債に変えようとしている。」
ガンドラック氏はプライベートクレジットが2020年以降の数年に急拡大したことが、同市場を危うくしていると指摘。
借り換え時期が到来する中、あいにくFRB利下げ期待が遠のいているためだ。
同氏は、仮に景気後退が来るようなら市場に大きな損失が発生すると予想した。
