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【短信】次は利下げより利上げの確率の方が高くなった:ジェフリー・ガンドラック

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、28-29日のFOMCを受けて、今後の米金融政策や投資について語っている。


「(パウエル議長の記者会見は)インフレのよくない動向に対し少しタカ派的だった。
彼は・・・今後1-2四半期で関税の影響が消えず、原油価格が厳しいままなら、利下げについて検討さえしないと言った。」

ガンドラック氏がCNBCで、パウエル議長の率いた最後のFOMCについてコメントした。
同氏は次の米金融政策について、利下げより利上げの確率の方が高まったと述べた。

ガンドラック氏は、高止まりするコモディティ価格などから、年末のCPI総合を3%台の高い方と予想。
原油高によるインフレ圧力が続くようなら4%台もありうると話した。
そうした状況ではFRBは利下げできないとの読みだ。

これまで財政やインフレへの懸念から米長期債を避けてきたガンドラック氏だが、FOMC後に債券が売られ利回りが上昇したことなどを受けて少し態度を緩めている。
30年債こそ買わないものの、中期ゾーン(おそらく一般的な《中期》よりやや長めのゾーン)を買ったと話している。
具体的には、5年債で実質金利がプラスになっておりロールダウンの妙味もあると語っている。

調整が進む金については、現時点では待ちのスタンスを示した。
ガンドラック氏は金が上昇する前から金投資を推奨していた。
同氏の予想4,000ドルを超えて急激に4,400ドルを超えた昨年終盤、調整を予想しつつ、金保有は継続するよう推奨。
3月に4,400ドル前後まで下げたところで買い増しを奨めていた。
その後、金は4,800ドル超まで戻したが、近時は4,600ドル前後まで下落している。

「金が上昇を再開する前に4,000ドルを切っても驚かない。」

ガンドラック氏は金について、待てばもっとよいエントリー・ポイントがあるだろうと予想した。

これまで注意喚起を続けてきたプライベートクレジットについて、ガンドラック氏は「ゆっくりと進む問題」と表現した。
プライベートクレジットへのインターバル・ファンドの取り付け騒ぎは「信頼の要因」だったと回顧。
インターバル・ファンドが流動性の低い資産に投資し、四半期・半年ごとに一定割合で解約を受け付ける性質のものであることが周知されていなかった。
しかし、そこから生じた「信頼の要因」はひとまず去ったという。

今でもガンドラック氏はインターバル・ファンド自体の構造に疑問を投げかけている。
資産と負債のミスマッチが大きく、成り立ちえなくなりうるとの指摘である。
ガンドラック氏は、6月23日に警戒しているという。

「6月にこれらインターバル・ファンドに大量の引き出し請求がなされるのではないか。
それが、同ファンドの苦境を強めるカタリストになるのではないか。」

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