ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、現在のプライベートクレジット問題を2007年のサブプライム危機時と重ね合わせている。
「プライベートクレジット会社が投げ売り価格での償還請求を受け『かけらを拾う』ことで大儲けしようとしているとのナラティブが聞こえてくる。」
ガンドラック氏が4日、プライベートクレジットが売られ過ぎとの観測が流布しているとツイートした。
プライベートクレジット・ファンドが資産評価額を大幅に切り下げ、償還請求を受け、切り下がった価格で買い戻し「大儲け」を狙っているとの観測だ。
しかし、ガンドラック氏は、これが事実ではないと否定している。
「彼らは投げ売り価格で売ろうとしている。
彼らは(当初評価額の)100%で保有しているのにだ。
みんな、目を覚ませ!」
ファンド側もまた売却に急いでいるとの主張だ。
プライベートクレジットがすでに売られすぎと推測することが、投資家にとってさらなる損失を生じかねないことへの危惧だろう。
ガンドラック氏は同日の別のツイートで、より不吉な可能性を匂わせている。
「2007年私は(後に)破裂したMBS証券に投資する、未行使の莫大な権利を有したまま様子見していた。
2008年まで投資せず、全額を投資したのは2009年3月だ。」
ガンドラック氏はサブプライム/リーマン危機をうまく避けた経験を語り、現在をその時期に重ねている。
これはプライベートクレジットにとっての2007年だ。
ダブルラインに帰っておいでなさい。
ガンドラック氏は、自説を強く主張することはあっても、自社の利益のためのポジショントークを多用する人物ではないだけに、少し心配になる言い方だ。
ただし、過度な連想もすべきではないだろう。
プライベートクレジットの市場規模はさほど大きくなく、システミックなリスクも大きくないとの意見も多い。
ガンドラック氏の発言も「プライベートクレジットにとっての2007年」、つまりプライベートクレジット問題はまだまだ悪化すると暗示しただけで、これが金融危機を引き起こすとまでは言っていない。
一方で、プライベートクレジット問題が何らかの金融市場の変化を反映したものである可能性は否定できず、これが原因か否かは別として、軽視はできないのだろう。
