ビル・グロス氏が、米株式と米債券について当面の間の退屈な相場を予想している。
株はわずかに上向き、債券はわずかに下向き(価格は上向き)との見方だ。
「長期間の研究では、米10年債はCPIに175 bp足した水準で売買されてきた。
2.5%インフレとすると、10年債利回りは4.25%ぐらいということになる。
それが歴史だ。
財政赤字、その後の国債供給、そしてドル安により、CPIは2.5%より下がりにくく、10年債利回りも4.25%より下がりにくい。」
グロス氏が、インフレと長期金利の間の相場観についてツイートした。
大きな長期金利上昇を予想しないまでも、これ以上下げることは考えにくいとの見方だ。
同氏は、しばらく退屈な地合いが続くと書いている。
「株式市場はAIに占領され、関税・地政学的不安にもかかわらず、1-2%の経済成長を見込んでいる。
私は株について『小さな強気相場』、債券について『小さな弱気相場』を見込んでいる。
どちらにせよ、今はあまり劇的な状況ではない。」