マーク・モビアス氏のインタビューから、自他ともに認める逆張り投資家としての本音を紹介しよう。
AI分野を見ると、バブル的なことが多く見られる。
AI関連と強調しAIの改善やインフレに数兆ドルも支出している企業には大きな調整が起こるだろう。
モビアス氏がBloombergで、AI関連株について常識的な意見を述べている。
AIそのものが廃れることはないとしながらも、それに投じられている金額には「問題外」で「過剰」なものがあるとの指摘だ。
同氏は、同氏が用いる「調整」の意味を補足している。
「私が調整を見込む時、それは30-40%の下落を意味している。」
ただし、モビアス氏は決して悲観しているわけではない。
そうなるが、短期的なものになるだろう。
弱気相場のよいところは、強気相場より期間がはるかに短いこと。
だからこそ、長期投資を堅持する長期投資家はうまくいくんだ。
モビアス氏は時期こそ予見できないとしながら「30-40%」の「調整」を確信しており、投資家に対し準備するよう促している。
同氏は従前から自身について「他人が悲鳴を上げている時にワクワクするタイプの投資家」と自認している。
「30-40%の調整を心待ちにしている。
そうなれば全力で参入し、たくさん買うことだろう。」
新興国市場投資の草分けとして有名なモビアス氏は、米国株の調整と米国以外の株式について常識的な指摘をしている。
「米国(市場)は必ずしも米経済でなく世界経済を反映している。
米企業、アップル、アマゾン、その他企業も、どんどん世界的企業になっている。・・・
仮に米市場が下げれば、みんなやられることになる。」
