IMFチーフエコノミスト、インド中銀総裁を歴任したラグラム・ラジャン シカゴ大学教授が、AI投資への期待と果実の間のギャップを指摘している。
「大企業は、すべてが機能し脆弱性がないことを確認するため多くの注意を払う。
そのため、AIによる生産性上昇の恩恵を享受するのに時間がかかる。」
ラジャン教授が印ET Nowで、AIが本格的に生産性上昇をもたらすには時間がかかると話している。
教授によれば、AI活用は主力産業ではさほど浸透していないという。
CEOたちとの会話でも、果実が得られるまで時間がかかるとの声が多いのが実情のようだ。
ラジャン教授は、現状の投資を正当化するには2兆ドルもの利益貢献が必要との試算を紹介し、危うさを指摘する。
AIへの投資とAIからのリターンの間のギャップが生じ、問題となりうる。
数十年ならリターンは莫大になるだろうが、ファイナンスの世界はもっと早いリターンを求めており、成否はわからない。
ラジャン教授はAI分野の傑出した専門家ではないだろう。
しかし、教授は、2000年代半ば米国の住宅市場がバブルになりつつある時、まだ他の誰も気付いていない頃から過剰を指摘していた人物。
ラジャン教授が《断層》を指摘した時、少なくとも心の片隅に留めておいた方がいいのかもしれない。
