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【短信】モハメド・エラリアン:資金はいつも潤沢に存在する。価格による

米市場の今後を期待/心配する人も多いのだろうが、今では債券市場を心配する人もずいぶんと増えている。
CNBCも話題をもう一度債券市場に引き戻し、資金が逼迫するのかどうか尋ねている。
エラリアン氏は米市場については楽観的だ。


資金はいつも潤沢に存在する。
価格によるということだ。
他のどこからか資金は持ってこられる。

つまり、利回り上昇を覚悟する限り、米債券市場が資金を取れなくなるようなことはないという話だ。
そうだとすれば、問題は、資金を持っていかれる側にあることになる。

「特にテックについて、伝統的な資金源と言えば中東だったが、過去ほどは期待できそうにない。
現在、中東は大きな現地での資金需要を抱えている。」

戦争で失われた中東地域のインフラ等の復旧の他、他に頼らない体制の構築が求められ、以前ほどには米国に資金が回らない可能性を指摘したものだ。
エラリアン氏は、AIが大きな変革をもたらすと強く信じるとともに、その変革に莫大な資金が必要である点も信じている。
高まる資金需要を、世界のマネーは満たすことができるのか。

景気後退や悲惨なコトなくして(需給)均衡を実現するには利回り上昇しかない。

資金調達側からすれば、調達コストの上昇を甘受するしかないという話だ。
例外として「景気後退や悲惨なコト」が起こって資金需要が急減するシナリオが挙げられているのがなんとも皮肉だ。

最近、AI関連企業の巨額の債務による資金調達が続いている。
多くの国の政府が財政悪化で追加の資金調達を迫られている。
かつての超低金利をもたらした貯蓄余剰の世界とは全く異なった環境になっている。

日本の「責任ある積極財政」はこういう環境の中、実行されようとしている。
市場が決める長期金利が上昇するのも無理はなく、むしろ理に適った動きなのだろう。
日本国債には強敵が多い。
実質利回りではるかに勝る諸外国の国債、さらにスプレッドが得られるかもしれないAI関連企業の社債などだ。
日本の「責任ある積極財政」は、こうした強敵に伍していけるほど夢と信頼を勝ち得ているだろうか。

仮に円金利上昇を甘受せざるをえないのなら、円の世界の最大の債務者である日本政府の資金繰りはどうなるのだろう。
結局、日銀が日本国債の需給のつじつま合わせに駆り出されるなら、通貨 円の信認にはマイナスだ。
仮に国債を年金基金等にはめ込むなら、相場の先行きいかんでは、負担を国民に押し付ける構図になりかねない。

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